おや、珍しいお客さんだ
うちに何か用かな?貴方こそ珍しいわね
対応の仕方が
一応客商売をやっているからね
僕だって客への対応は心得ているよいや、そうではなくて…
他に何かあるのかい?まあ、どうでも良いわ
正直ここに来させるのは迷ったのだけれど、今なら問題ないらしいし
失礼なことを言うな
確かにここには危ないものもあるけど、僕だってそれらの管理くらいはきちんとしてるよ
それで、何か欲しいものでもあるのかい?悪い言い方をすると、ここには冷やかしにきたのよ
私が結婚するという話は知っているでしょう
ああ、招待状を頂いたね
おめでとうありがとう
それで彼…外の世界の方なのだけれど、彼が幻想郷に長く住むことになりそうだから、その案内とデートにね
へえ
外の世界の人間だったのか
それなら是非今後ともうちの店に来てもらいたいな
僕は物の名称と用途は分かるんだけど、使用法が分からないということが多いからさ
外の世界の物だったなら、外の世界の人に聞くのが一番手早い…何もしないかしら?
何故そこで疑われるんだ
僕、君に何かしたかい?いえ、何でもないのよ、何でも
ところで、ここには結構外の世界の物があるの?
何とも言えないけど、使用法が検討もつかない物の大部分が外の世界のものじゃないかな
河童なんかが目を輝かせながら使用法を模索したりしてるし
僕としては、迂闊に触られて壊されるのが嫌だからやめて欲しいんだけどね貴方が周りを見渡す限り、確かに外の世界のものであろう品が多数あった
携帯電話、MDプレイヤー、旧式のパソコン
使い方が一通り分かるものばかりだ
しかしながら、ここにはそれらを動かすための電気があるのか
それが疑問だったあ、これは!
急に幽々子が声をあげた君も使用法が分かるのかい?ええ
これは写真を撮ると幽霊を倒せるやつね
へえ…霖之助はその道具を手に取ると、幽々子に向けて写真を撮ったきゃあああ!?
ちょ、な、やめきゃあああああ!
ほう
本当だったのか
実に興味深い
それにしても、まさかあの幽々子が油断をするとはね
さて…不意に霖之助がこちらに顔を向けた
その顔は笑っている
口の端を持ち上げたまま、霖之助は言った邪魔者はいなくなったし、ついに二人きりだね
さあ、いこうか
君とは久しぶりだし、君も幽々子で鍛えられただろう
幽々子直伝の技、見せてもらうよ!貴方はにげだした!うう…いきなり何をするのよ
って彼はどこに行ったの?
逃げてしまったよ…何かしたの?
何もしていないよ
ほら、彼を追ったほうが良いんじゃないかい?
ここは妖怪もよく来るしそうね…
それでは失礼するわ
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