ここはよいこは入っちゃ駄目な迷いの竹林ね
空でも飛べないとあっという間に迷ってしまうからね
そう言いながら幽々子はどんどん奥へと進んでいった
いくら空が飛べるとは言え、いくらなんでも無謀過ぎではないだろうか
そう思わせる程の進み方だったそう言うんなら、普通の人間を連れたままずかずか入ろうとするな
救助をするこっちの身にもなってくれあ、助かったわー
いやー、貴女に会いたかったのだけれど、普通にしてたら会えなそうだし
だから人間と迷ったら会えるかなと
幽々子のその答えに妹紅は頭を抱えたが、やがて気を取り直すと、はあ…で、何で私に用事があるんだ?
お前からしてみれば、私なんか会いたくないだろうに
天敵とか言ってたじゃないかと言ったそうなのだけれどね
一度やってみたかったことがあったのよ
今日は彼とデートだし、丁度良いかなと
やってみたいこと?ズバリ、筍掘りよ!
幽々子はこれ以上ないくらいのキメ顔でそう言い放った
それに対して妹紅は涼しい顔だった分かった
二人とも筍を掘るような服装じゃないが、それでも良いか?
結構汚れるが問題ないわー
それじゃそこで待っててくれ
鍬と籠を持ってくる妹紅は幽々子にそう言って、竹林の奥…奥かどうかも最早分からないが…に消えて行ったうーん…
なかなか難しいわねー
そもそも鍬が持ちきれてないからなだって重いのだもの
もうちょっと軽い鍬とかないの?
そんなものはない
そんなに重いなら、彼に手伝ってもらえば良いじゃないか
彼の方が筋が良いし
このまま続けていれば、筍掘りで一財産築けるかもしれないぞそうねー
それでは貴方
ちょっと手伝って頂戴な
貴方は幽々子の横から幽々子と一緒に鍬を持ち、筍を掘るのを手伝ったあ、そっちから持つのね
どうせなら後ろから持ってくれれば良かったのに
イチャつくのは良いが、私がいることを少しで良いから覚えておいてくれそういえば貴女は良い人はいないの?
蓬莱人を好きになる物好きなんていないんじゃないか?
それに、好きになったとしてもなあ…
彼の前で言うのもアレだが、お互いに苦しみは分かってるだろう?そうね
だから考え方を変えたのよ
今度ご教授しましょうか?
そうだな
それは少し興味あるかもふふ、それでは楽しみに待っていて頂戴
…あ、掘れたわ!
どれどれ…
って小さいな良いのよ♪
掘れたということが大事なのだから♪
そうだな
それじゃ、次はもう少し大きいのを頑張ってみるか?ええ♪
なかなか楽しかったわ♪
何でもやってみるものね
…それにしても、こんなに沢山の筍を頂いても大丈夫なの?
結婚祝いだよ
みんなで食べてくれありがとう♪
それでは今日はこの辺りで失礼するわね
貴方と幽々子は妹紅に会釈をすると、移動を始めた移動する