終わったと思ったイルカショーだったが、最後にもう一つあるというアナウンスがあった
どうやら、イルカがキスをしてくれるというものらしい
それを聞いた幽々子は目を輝かせ、その催しに参加しようと、既に長蛇の列が出来ている中に入っていった
幽々子の他は子供ばかりだったので、幽々子の姿はとても目立つのだが、幽々子はそれを全く気にしていないようだった

暫くすると幽々子の番が来たらしく、幽々子はイルカと対面していた

さて、君は男の子なのかしら？
それなら優しくキスしてね♪

イルカにそう言った幽々子は、笑顔でゆっくりと目を閉じた
本当は頬にするのだが、幽々子が頬を向けようとしないので、イルカは少し戸惑っていたように見えた
だがブリーダーの合図により、イルカは幽々子の唇へと口を当てる

ん♪
…ふふ♪
よく出来ました♪
えらいえらい♪

幽々子は満足げにそう言うとイルカの頭を撫でた



あー♪
楽しかったわー♪
貴方もすれば良かったのに

幽々子は笑顔でそう言った

あの子ってとってもキスが上手なのよ♪
将来はきっと沢山の女の子を泣かせるでしょうねー
大体…

そう言うと突然貴方の頬に手を当て…


貴方の唇に柔らかな感触が伝わった

ふふ、こんな感じよ♪
とっても優しくて…素敵なキスだったわ♪

幽々子は貴方をからかうような顔でそう言った



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