最近寒くなってきたわねー…

寒いのであれば、その腋を出すのを止めたらいかがかしら？
腋を出さなければいけないという決まりなんてないでしょう

寒がっている霊夢に対し、幽々子はそう言って貴方とともに博麗神社の境内に降り立った

何よ、幽々子じゃないの
結婚式の相談？

いやいや、今回は幻想郷の案内を兼ねたデートよ

何だデートか
それならうちに来ても仕方ないわよ
うちは妖怪の巣窟だし、見るものもないわ

そういうわけでもないでしょうに
神社なら色々あるでしょう
そうね…
お守りを頂きましょうか

ん？
お守り買ってくの？
それならどれが良いかしら
家内安全とかかしら

そうねー…
どのようなものがあるの？

ちょっと待ってて



はい
この箱に入っている分ね

そう言うと霊夢は家の中に入っていった
暫くして、大きな箱を手に持って現れた

色々あるのねー

人が来ないからあんまり売れてないけどね

貴方と幽々子は暫くお守りを見ていた…が、幽々子はふとあるものを手に取る

これを頂けるかしら？

はいはい
…って何でよ
こんなの持ってたって仕方がないじゃないの

それを言ってしまうと、亡霊がお守りを持っていること自体がどうかと思うけれどね
願掛けのようなものよ

まあ、幽々子が良いなら良いけど…
で、これだけで良いの？

そうねー
あとは家内安全を頂けるかしら
それと無病息災を3つほど

ああ、妖夢の分も含めてね

おいくらかしら？

タダで良いわよ
私からのお祝いってことでね

あら
それならこの箱ごと頂こうかしら

…殴るわよ

怖いわー
それでは貴方
これを差し上げましょう
妖怪退治と異変解決で有名な博麗神社のお守りだもの
とても効果が高いと思うわよ

そう言って幽々子は貴方に「無病息災」のお守りを渡した

それではそろそろ失礼させて頂くわね
またちょくちょく会うかもしれないけれど、その時はまたよろしくね

ええ、こちらこそよろしく

それではまたね

霊夢と幽々子
お互いに笑顔で別れた後、貴方達は移動を開始した
家内安全、無病息災、そして安産祈願のお守りを持って



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