田中さん引っ越せば良いのに…
そう思いたくなるほどの大冒険だった
これを語ればこれだけでイベントが出来てしまうくらいの困難の末に、俺達はマヨヒガに辿り着いた

ここがマヨヒガなんですね

そう、紫の家はそこにある屋敷よ

けろりとした表情で二人が話している
俺はすでに傷だらけなのだが
帰り道は…生きて帰れる気がしない

それじゃ、早速いきm

行こうとする幽々子の肩を掴み強引に引き止める
不思議そうな顔でこちらを見る幽々子に、俺は紅魔館での間違いを指摘した

なるほど…強盗みたいな感じは駄目なのね
分かったわ
それじゃ、貴方達はそこで待っていて頂戴
私一人で行ってくるわ

お一人で大丈夫ですか？

ハロウィンで使うような台詞でもないのだが、俺も本当にそう思った
今度は何をしでかすか分かったものではない

任せなさい
穏便にとりっくおあとりーとね♪
大丈夫、無事に帰ってくるわ
だから心配しないで

何故かフラグをたてて去っていく幽々子
もう嫌な予感しかしない


大丈夫だ、問題ない