名前:西行寺 幽々子

189面ボス   (8でショートカット説明書)

餌を与える

さて、ついに来てしまったわねー
時間があると思っていたけれど、いざ来てみるとあっという間だった気がするわ

既に幽々子と貴方は着替えを終え、霊夢に呼ばれるのを待っていた
遠くでは忙しない足の音、怒声、時折金属の触れ合う音が聞こえてくる
…一体遠くで何が行われているのか


時の流れは残酷なものよ
これに懲りたら、今後は勝手に行方をくらまさなければ良いけれど

幽々子は微かに笑みを浮かべながらそう言った
今の話からすると、恐らく足の音は妖忌と彼を追いかける者…恐らく霊夢と妖夢だろう…の発する音、怒声は追手の発する声、金属の触れ合う音は…剣が触れ合っているのだろう、妖忌と妖夢の

やがて音が聞こえなくなると、代わりに足音が一つ響き始めた
それはゆっくりとこちらに近付き、貴方達のいる部屋の前で消えた


幽々子、準備出来たわよ
それにしても、本当に良いの?
白玉楼は広いから、もう少し入れるわよ


幽々子はひっそりと挙式をしたいということで、最低限の人間しか式場には入れていないかった
友人の紫と彼女の式の藍、更に式の式の橙、上司である映姫と彼女の部下である小町と阿求、式を依頼された諏訪子、白蓮、パチュリー、従者である妖夢、そして先程の騒がしい音の犯人であろう妖忌
他にも身の回りの世話をする幽霊が散見されるが、貴方の知っている限りではその位であった


良いのよ
深い付き合いの方は全員呼んだし
それに皆、こんな厳粛な式よりも披露宴の方が良いでしょう
厳粛な式なんて似合わない方ばかりだしね

貴方は以前花見で幻想郷に住んでいる者達を見たことがある
確かに、結婚式という場に合いそうな者はあまりいなかった


ところで、彼は大丈夫?

ああ、あんたの言ってた元従者だったっけ?
今は大人しくしているわ


何か剣の音が聞こえたけれど

妖夢がいきなり斬りかかったからね
あの二人の過去は知らないけど、何か恨みでもあったのかしら?


恨みは…どうなのでしょうね
まあ、大人しくしているのであれば良いわ
彼には是非とも見てもらいたかったし

さて、そろそろ行きましょうか
みんな待ってるし
式場へは私を一番前にして、その次に新郎新婦、萃香と燐、そして参列者の順に入っていくわ
途中で後ろに色々ついてくるけど、気にしないで頂戴
それじゃついてきて




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