親族等御一同様魂魄妖忌様魂魄妖夢様八雲紫様八雲藍様橙様四季映姫様小野塚小町様しかし、まさか八雲紫とお酒を交わすことになるとは思いませんでした私は基本的に結界の管理で忙しいですからね
お酒を交わすどころか閻魔様とお会いになりません
そうよね、藍え…
ええ、そうですね
あ、ほら、橙
サンタさんがいるぞ祖父はサンタさんじゃありません!
サンタの服を着る偽物です!そもそも、サンタさんって本当にいるんですか?
いるとは思えないんですけど…いるじゃないか
毎年橙のところにもプレゼントが来るだろうプレゼントはいつも夜中に藍様が持ってきてますよね…えまあ、そんなに落ち込んでも仕方ないって
そうやって大人になっていくもんさ嫌な大人のなりかたねえ
お、主役のご登場かい
この度はおめでとうございますありがとう
…ところで式の最中からずっと気になっていたのだけれど…
妖忌、何故貴方はサンタ服なんて着ているの?
え…これはですな…
今日は冷えておりますからあらそうだったの
てっきり私は、可愛い孫のためにサンタさんに扮してプレゼントを渡そうとしていたのかと思ったわー
御冗談を…そうですよ
祖父がサンタさんなわけないじゃないですか
第一サンタさんだったら縞パンを持ってるはずですよし、縞パン…?サンタさんってパンツを配ってるんですか?
何か…ちょっと嫌ですねい、いや、違うんだよ橙
橙のところには縞パンなんて来てないだろう?ですからあれは藍様じゃないですかサンタクロースも大変ですねー意図的に大変にしているようですけれどね
一部の愉快犯があ、そうそう幽々子
招待状のことなんだけど
これってどういうこと?これで貴方は行き遅れえー…
何てものを送っているのよ…
えーっと…これはねー…
分かったわ
つまりさっきの殺人予告を今実行すれば良いわけねそういうと紫は貴方に冷たい視線を向けた待ちなさい紫
私の前で殺人など許しませんよ妖怪が人間を襲うのは自然の摂理ですわ貴方の場合は自然の摂理ではなく私怨でしょうお、喧嘩かい?
楽しそうだねえ
良い肴になりそうだ貴女はまるで鬼のようなことを言いますね
貴女と鬼は相性が良さそうですし、何でしたら今日から旧地獄跡で働いて頂きましょうかう…
け、喧嘩はよくないぞ!まったく…まあ確かに、こんな席で喧嘩なんてよろしくないわね
私からの結婚祝いということで、この招待状については水に流してあげるわ…といいつつも、紫は依然として不機嫌な表情のままだった
そこへ藍が貴方の元へとやってくるすみません
紫様は貴方のことを嫌っているようでして…
いつもは…その…もう少し…でもないんですが、優しい方なんですよ藍、聞こえているわよす、すみません…ふふふ
紫に貴方を殺されてしまうといけないから、私達はこのあたりで失礼しましょうか
待ちなさい
言いたいことは沢山あるけど、大事なことを忘れていたわ
幽々子を頼むわ紫は何か軽い仕事を頼むような口調で言ったが、その言葉は何故かとても重く感じた移動