地霊殿等御一行様
古明地さとり様
古明地こいし様
霊烏路空様
聖白蓮様
雲居一輪様
豊総耳神子様
鬼人正邪様


貴女がこいしの行っているお寺の住職ですか
妹がいつもお世話になっております

いえいえ、こちらこそお世話になっております
貴女がお姉さんでしたか
こいしさんからお話は伺っております
とても良い姉だと

そんなことはないですよ
私は妹の想いが分からない駄目な姉です

お姉ちゃんは駄目なんかじゃないよ
とっても優しいんだから

ありがとう、こいし

口ではそう言ってるけど、本心は違うんでしょ
自分のことを分かってくれないお姉ちゃんなんて嫌でしょ

そう言う貴女は随分と嫌な性格をしてますね
丸分かりですよ

分かる？
…ああ、なるほど
貴女は面白いものが分かるのね

そういう貴女も面白いものが分かるようですが
私と貴女なら、会話の必要すらないかも知れませんね

あなたもさとり様みたいに心が読めるの？

心…というよりは欲でしょうか
相手の欲が分かれば、何を考えているかなど大体想像がつきますよ
あなたは…
ふむ、ゆでたまごが食べたい、と

すごい！
さとり様みたい！

そうやって地霊殿まで丸め込んで、一体何を企んでるの？

やめなさい、一輪

こいつは仏教を嫌ってるんです
きっと命蓮寺もそのうち焼き討ちするに違いありません
実際、何度か焼き討ちをしようとしたみたいですし

焼き討ち…
ああ、布都のことでしょうか
彼女はただ単に仏教というか、仏像が嫌いなだけなのです

だからって焼き討ちしようとすることないでしょ

普通ならしませんが、彼女は普通の人間には出来ないことを簡単にやってのけますので
痺れも憧れもしませんが

一輪
今日は結婚式なのです
結婚式の場で争いなど許しませんよ

あらあら、なかなか怖いわねー
結構面白い席になったと思ったのだけれど

3つの勢力が一同に会すれば、こうなることも想像できたでしょうに
…ああ、そんな考えでしたか

どんな考えなの？

地霊殿の席と謳っておきながら、ここは最初は命蓮寺の席だったらしいわ
そして命蓮寺の者を集めようとしたものの席が足りない
そこでこいし繋がりで私…つまり地霊殿の者を入れて、代わりに命蓮寺の者は散らせようと
それだと数が若干足りないから、面白そうだし敵対勢力の神霊廟も入れようと
そんな感じらしいわ

話さなくて良いのは助かるわー
私が話すと、何故か妙な勘違いをされるからねー

貴女が勘違いされる原因は、その欲望にあるかと思いますが
なかなか良い趣味をしてますね

良いでしょう♪
真似しても良いのよ♪
特に天邪鬼さん

え、私？

あ、確かに真似したほうが良いかも
多分、貴女よりこの人は天邪鬼だよ
性格的に

え？

何なら今度お教えしましょうか
色々とね
ふふふ♪

断る

…天邪鬼も大変なのね

そうですね
欲が見えるから、とても可哀想に見える

何かよく分かんないけど、素直が一番だよ！
素直だと頭撫でてくれるよ！

どうですか
天邪鬼を否定するわけではありませんが、貴女もそのような性格を改めて仏門に入ってみては

そうね
仏門に入ってみる！

自分の心にまで天邪鬼でなくても良いと思いますが

まあ、楽しいのであれば良いのではないかしら

何だか和気藹々となったわね
それでは丁度良いところで私達は失礼するわ



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