妖怪御一行様
ルーミア様
リグル・ナイトバグ様
レティ・ホワイトロック様
犬走椛様
わかさぎ姫様
今泉影狼様
赤蛮奇様


いやー
今日はとっても良い天気ね
花見の時とは違って元気いっぱいよー

あ、あの…
寒いんですけど…

お、同じくです…
体が…凍る…

二人ともだらしないなあ

か、影狼さんは…
もこもこしてるから良いでしょうけど…
わ、私たちは…冬は…駄目…

今日はもこもこしてないけどね

披露宴が始まったばかり
既に二人…1匹と1尾？　が死に瀕している
原因は12月という季節もあるのだろうが、それ以上に無駄にはしゃいでいるレティのせいだろう

あ、この度はおめでとうございます
栗、美味しく頂きました

あら、ありがとう♪

ん？
…なんだ、食べられない人間かー

はは…相変わらずだね…ルーミアは

食べ物は大事なのよー

よく分かるわー

お、亡霊だ
貴女もよく食べるんでしょ？
それなら今度一緒に食べに行かない？

ええ、良いわよ
それなら小鳥…夜雀のところで一緒に食べましょうか♪
ふふふ♪

いーよー

その約束に貴方は少々戦慄が走った
と、その時一言も喋らずもくもくと食事を食べている者に気付く
見たことがない顔だった

…ん？
どうかした？

貴女が喋らないから心配なんじゃない？

…余計なお世話だよ
私は妖怪も人間も苦手なんだ

その割にはよく結婚式に来たね
てっきり楽しみにしてたのかと

違うよ！
ただ…その…興味はあったから…

ふふ…
け、結婚式…は…女性の…あ、あこがれですから…ね…

あの…
そろそろ二人が本気で死にそうなんですけど…

花見で動けなかった分、ここで動き回るわー

はあ…
自由ですね…

妖怪はみんなこんなもんでしょ
私達からしてみれば、天狗の方が異様だよ
組織とか規律とか
堅苦しくない？

私は生まれた時からずっと天狗社会にいましたし
そういう感情を持ったことは一度もないです
ただまあ…今日はあの方のお守りをしなくて良いのは助かるなあ、と

あの方？

あの鴉天狗でしょ
彼女も相当自由だからねえ

あらあら、大犬ちゃんも苦労してるのねー
私は、二人の関係は恋人に近い関係だと思っていたのに

違いますよ！
あと、大犬とか呼ばないでください！
私は狼なんです！
影狼さんと同じ狼なんです！

どっちも同じでしょー

全然違います！

女も3人寄れば姦しいとは言うけれど、妖怪であれば猶更ねー
元気でなによりだわ

二人ほど死にかけているが
と、その死にかけた二人に目をやると、二人ともまったく動いていなかった
それに気付いた椛が慌てて駆け寄ると、途端に顔が蒼くなった

し、死んでる…

生きてます…
生きてるよ…

魚は食べられるけど、Gはどうなのかなー？

食べられるんじゃない？
ほら、犬とか猫とかが食べてるし

食べません！

狼ならそこ反応しなけりゃいいのに…

わ…私は…ほた…る…

ちょ…り、リグルさーん！

最後の言葉がそれでいいのー？

とりあえずお湯を持ってくるわ
解凍出来たらお風呂場に連れてきなさい

貴方と幽々子はお湯を取りに行った
二人は無事に解凍され、一命を取り留めたらしい



移動