名前:西行寺 幽々子

189面ボス   (8でショートカット説明書)

餌を与える

新婦、いい加減に新郎から離れてください

なかなかキスをやめようとしない幽々子に対し、霊夢は少々うんざりした表情でそう言った
霊夢のその言葉に、幽々子は漸く貴方の元から離れ、貴方とともに元の場所へと戻った


えー…
それでは次に、新郎による誓詞奏上を行っていただきたく思います
新郎、お願いします


貴方は霊夢の言葉を受け、立ち上がった
本当であればこれについては斎主…幽々子がやるべきらしいのだが、幽々子が断ったのだ
「やはり誓いの言葉は殿方に言ってもらいたい」
だとか
貴方はこの日までに考えた誓詞を読み上げ始めた


誓詞を読み終えると、指輪交換と同じく大きな拍手が湧いた
貴方はその拍手を受けながら、幽々子の隣へと戻っていった


ありがとうございました
引き続き、新郎及び新婦による玉串拝礼を行って頂きます
お手元にある玉串を手に取り、神前へとお供えをして下さい


貴方と幽々子は玉串を手に取り、背後に建てられた小さな分社へと向かっていった
どうも、この結婚式のために急きょ建てられたものらしい
しかし流石に大きな社を建てるわけにはいかなかったのだろう
その小ささも相まって、ドールハウスのような印象を受けた

神前へと二人で玉串を備えると、中に何かが蠢いているのが見えた
…何かいる
それは分社の扉を開くと、こちらに対し大きく頭を垂れた
針妙丸だった
出てきた針妙丸に対し、幽々子は微笑みながらお辞儀を返す
それを見た貴方も幽々子につられてお辞儀を返した


皆様、お二人の神前式へのご参加、誠にありがとうございます
お二人に代わり、お礼を申し上げさせていただきます
さて、最後に親族盃の儀を執り行い神前式の最後とさせて頂きます


その言葉の後、霊夢、そして萃香が参列者にお酒を注いでいく
全員にお酒が行き渡るのを見届けると、幽々子が立ち上がり、全員に対して言葉を投げた


皆様、本日は私共の結婚式への御参加、誠にありがとうございました
本日より、私共は夫婦として、一緒の道を歩んでいきます
この様な素敵な式を挙げさせて頂くことになったのも、快く本結婚式を引き受けて下さった霊夢様も勿論ですが、ひとえに皆様からの格段の御厚意によるものだと考えております
これまで、私共には様々な障害がありました
それらを皆様とともに乗り越え、現在この場を設けることが出来たのです
しかしながら、私共は今共に歩みを始めたばかりです
今後も幾多の困難や試練が私共を待ち受けていることでしょう
今後とも、私共二人への御厚意をよろしくお願い致します
それでは皆様、御起立願います

幽々子の言葉が終わると、式場にいる全員は立ち上がった
全員が立ち上がった後、次は霊夢が言葉を発した


先ほど親族盃の儀と言いましたが、皆様、そして新郎新婦の絆をより深めるためのものです
それでは皆様お飲みください


霊夢の言葉を受け、全員が盃に注がれたお酒を飲み干した
何故か霊夢と萃香まで飲んでいた
ここからでは見えないが、先程萃香がお酒を注ぐときに分社に向かったことを考えると、恐らく針妙丸も飲んでいるのだろう


ありがとうございました
これにて結婚式は終了となります
引き続き披露宴となりますので、参列者の皆様におかれましては、披露宴の会場まで御足労願います
本日は誠にありがとうございました


これを持って、貴方と幽々子は晴れて夫婦となった
ふと幽々子の顔を見ると、幽々子は相変わらず微笑んでいる
幽々子は貴方の視線に気付くと、貴方に顔を向けてその微笑みの色を濃くした
その微笑みはとても眩しいものだった
あまりにも不自然に
それはまるで、何か吹っ切れたような、自分の決意を固めたような
そのような笑顔だった




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