さて、皆様、盃を手に取って下さいな♪

静寂を突き破ったのは幽々子だった
相変わらずこう言った空気を意に介さない
ハロウィンの時もそうだった
何も考えていないのか、勇気があるのか
何も考えていないということはないのは分かっているので、勇気があるということなのだろうか

私の友人が何やら嫉妬に満ちた言葉を仰っておりましたが、生憎私は女性です
勿論彼女も女性です
そして私にそっち方面への興味はありませんので、残念ながら彼女には諦めて頂きましょう
そして更に、彼女に夫を殺すことは不可能です
何故なら、彼は私が殺すのですから
一生をかけてとり憑いて…ね
ふふふ♪
それでは皆様、今宵は存分にお楽しみ下さい
乾杯♪

幽々子の乾杯の音頭に合わせて、全員が乾杯をし、盃に口を付け始めた
途端に騒がしくなる会場内
先程までの静寂が嘘のようだ

いやー、なかなか楽しくなりそうねー♪

幽々子は式場とは違って、心底笑っているようだった



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