あたい達の番だね！

「等」と書いてあるのだけれど、貴女の他に誰かいるの？

幽々子がそうチルノに訊ねると、チルノの後ろに何人かが集まった
レティ、咲夜、そして妖夢だ

あら、妖夢までやるのね
というか、なかなか異色な組み合わせねー
何をするのかしら？

見ててください幽々子様
今こそ修行の成果を出す時です！

修行…？
剣でも使うの？

まあ見てれば分かるわ
それじゃ…それ！

さ、寒…

まだまだこれからだよ！
てい！

レティが急に周囲を冷やしたかと思うと、その中でチルノが氷を生み出しはじめる
目の前には瞬く間に巨大な氷塊が出来た

さて、次は私達の番かしらね

行きますよ！

咲夜と妖夢の二人は目の前に出来た氷塊に対峙したかと思うと、突如手に持ったナイフと剣で氷を削りはじめた
妖夢が大まかに斬ったところに、咲夜がナイフで細かく刻んでいく
これは…氷の彫刻だ

はい、終わり

おお…
氷でよくこんな綺麗に出来るものねー
これは桜の樹かしら

巨大な氷塊は、瞬く間に桜の樹となった
ご丁寧に、削った氷の破片すらも桜の花弁に形を変えている

どうですか幽々子様！

修行って剣ではなくて庭師の方だったのねー
なかなか見どころがあって面白かったわ

この氷はあげるよ！
部屋にでも飾ってね！

いやー…
部屋にこんなの飾ったら凍えそうだわー
そもそも巨大すぎて部屋に入らないわー
ありがたく頂くけれどね

それでは私達の見世物はこれで終わりよ
じゃあねー



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