生者は俺一人
そして死者が二人
どう考えてもその行為は成立しない
そう考えた俺は帰ることにしたあら?
やっていかないの?
幽々子が不思議そうな顔で尋ねてくる
そんな顔をしているが、幽々子も現在の状況を知っているはずだ
きっと俺をからかうための罠に決まっている
そうであるならば、早いところ帰ってしまったほうが賢明だ
俺は幽々子に帰る旨だけを伝えて出口へと向かっていった本当に帰っていっちゃったわねー
私とは成立しないけれど、この子とだったら成立するのに
もしかして最後まで気付かなかったのかしら?
まあ良いわ
次のお客様のお出迎えもしないといけないし
ほら、貴女も火車のところにお帰りなさい
きっとすぐにお客様はいらっしゃるわ
さあ、怖がらせるわよー♪
私を散々「怖くない」と言ったすべての人を怖がらせて差し上げるわ!
ふふふふふ♪
おしまい