名前:西行寺 幽々子

189面ボス   (8でショートカット説明書)

餌を与える

出口に出ると桜が咲き誇っていた
今は夏である
桜など咲くはずがない
そう思って桜を見ると、どうやら桜の花に見えていたものは無数の幽霊と蝶だった
幽霊と蝶が、満開の桜、そして舞い散る花びらを演出している
それは恐怖というより、綺麗で幻想的な風景だった


お楽しみ頂けましたでしょうか?

樹の下に誰かがいる
それは幽々子だった
舞っては消える幽霊と蝶の中にいる彼女は、まるで幻のように見えた
近付いたら消えてしまいそうな…
そんな儚さに包まれていた


この場所が最後となります
しかし、ここも他の場所同様通過して下さっても構いません
そうですね…
先に説明だけ致しましょう

死が二人を別つまで
とは聞いたことがあるかと思います
どんなに愛し合っていても、人間は最後は孤独に死んでいく
そして輪廻転生を経て、生まれ変わったときには既に他人
もし貴方がたが常世も来世も再会を望むのであれば…
この桜に触れ、望むと良いでしょう
この桜は西行妖、生者に死を与える桜
しかしそれは言い換えるのであれば、黄泉への案内役とも取れる
お互いがこの桜に望めば…困難な黄泉路を二人で歩き、来世でも巡り合うことが出来るかもしれません
存分に話し合ってお決め下さい
それでは私はここで失礼致します
貴方がたに良い未来が訪れますよう…

…というのがここでの私の台詞なのだけれどね

真面目な話だったのだが、突如いつも通りの口調で話し始める幽々子
それを合図に、舞っていた幽霊も蝶も動きを止めてしまう
色々と台無しだ


生憎貴方は一人だから、ここで西行妖に触れても仕方がないのよね
何ならそこの可愛らしい妖精さんと一緒にやる?

幽々子は最後までこれをおしてきたな…
そもそも一人になったのは誰のせいかと
ゾンビフェアリーも何だか顔を紅くしているし…
これはどうすれば良いんだ?
少し悩んだ後俺は…




順当に幽々子と触ることにした
いや、ここはゾンビフェアリーだろう
折角だから俺は三人で触るを選ぶぜ
こんなふざけたお化け屋敷にいられるか、俺は帰るぞ
怖い祭桜