名前:西行寺 幽々子
189面ボス (8でショートカット説明書)
餌を与える
幽々子の声真似により強制的に中にいれさせられた
つい最近まで「緑系の声くらいしか真似できない」みたいなことを言っていた気がするのだが
いつの間に練習したのだろうか
…それにしても、どんどん幽々子が何でもありになってきたな
そのうち何事もなく生き返りそうだ
さて、考え事はその位にしておこう
中は一寸先も見えない闇だった
これではお化け屋敷を楽しむどころか一歩も動けない明かりをお探しかい?
お兄さん驚くほど近くから声が聞こえる
声からするに間違いなく正面、それも触れられる位に近いはずなのだが、この暗闇のせいか何も見えない
…いや、いくらなんでも人がいれば、この距離であれば気配で分かる
俺は何故分からなかったのか
それはおそらく目の前のものが…
ふと青白い明かりが無数に灯る
人魂のようなその明かりは、俺の目の前にいるものを照らし出した
お兄さん、よく燃えそうな良い身体をしているね
あたいの好みだよ
さて、お兄さんが望んでいた明かりを提供したんだ
あたいもお兄さんから一つもらっても良いよね?
安心しなよ
痛がらせる趣味はないからさ燐はそう言うと俺の胸を何度か撫でた後、一気に指を心臓目掛けて突き刺す
…素振りをしただけだったもう
何で驚いてくれないのさ
お兄さん以外の人はみんな驚いてたのに確かに何も知らなければ怖いかもしれないが、生憎俺は燐を知っている
それだけで既に怖くなかった上、燐はそういうことをする猫ではない
あれが演技だったことは俺には明らかだった…そういえばお兄さんは一人なの?
他の人は大体恋人同士で来てたけど
てっきり御主人と一緒に入ってくるものだと思ってたよ燐もまた幽々子と同じく俺の心を抉ってくる
しかも燐の場合は恐らく無意識なのだろう
それが顔に表れていたのかどうかは知らないが、燐は人魂を一つ渡してきた一人ならこの子を連れていってよ
あたいの友達のゾンビフェアリーさ
死んでも死に切れない悲しい妖精だけれどノリは良いよ
明かりとしても使えるからお願いねこれ、妖精だったのか
確かに近くで見ると確かに妖精だ
ノリは良いとか言っていたが、それ以前に話すのだろうか?
少し疑問に思った俺はゾンビフェアリーに自己紹介をしてみた
…それは独り言となって闇に消えていった
どこがノリが良いんだ…
そう言おうとして燐の方を見るが、燐は既にいなくなっていた
俺は騙された気分になりながら、ゾンビフェアリーと一緒に移動をすることにしたいざ行かん
怖い祭03