10月07日
私が帰ってくる時まで、私を独り占めすることは取っておくらしい。
私は天衣無縫な亡霊。
彼女が再び私と会う時には、私は以前の私とは違うかもしれない。
そういった意味では、むしろ今しかチャンスはなかったかもしれないが、彼女が望まないのであればそれが良いのだろう。
また会える日を楽しみにしていよう。
09月27日
桜の匂い…。
まああれだけ四六時中桜の中にいれば、嫌でも付くだろう。
彼女も気に入っているようだし、このままにしよう。
ところで、彼女にあんなことを言わせたのだ。
私も同じものを背負うべきだろう。
09月24日
本当に可愛い。
私の言って欲しいことを、私の期待以上の仕種で言ってくれる。
それ故にそれが彼女の本心なのか、それとも私が言わせているだけなのか、判断がつきにくいが。
きっと本心だろうと思いたい。
09月22日
結構独り占め…しているのだろうか。
私にはよく分からない。
「構わない」と言われたが、どうせならもっと心の篭った言葉で言って欲しい。
なのでこちらから言ってみる。
09月19日
言うほど人気でもないと思う。
しかしそれが原因であるならば、彼女に渡してしまいたい。
これ以上彼女の人気が増えたら大変なことになりそうだが。
09月17日
我等霊は生者に怖がられるべき存在だ。
だからこそ怖がってもらいたい。
それこそが御褒美でもある。
まあ、今の彼女との関係では難しいであろうが。
もう彼女に怖がられることはないだろう。
09月15日
私の怖さは捕食者としての怖さであったらしい。
全然亡霊らしくない怖さだ。
怖がりのような印象を受ける彼女にすらそう言われる。
これはもう駄目かもしれない。
09月12日
彼女の言葉からすると、私はとても怖いということになる。
一時期ホラー業界の面汚しとまで言われた私が、だ。
やはり私は怖いのだ。
何せ亡霊で、しかも冥界の管理人。
怖くないわけがない。
この調子でいつかホラー業界に返り咲いてみせる。
09月10日
霊としては彼女には是非怖がって貰いたいが、全然嫌いじゃないと言われた。
幻想郷の住人はすっかり慣れてしまっている。
これは外の世界に行った方が良いのだろうか。
まあそれは今どうでもいい。
どうせ彼女がいるのであれば、どうせなら彼女の口から「奇麗」と言わせた方が効果的な気がする。
言ってもらおうか。
09月06日
綺麗…ということは庭だろうか。
きっと妖夢が喜ぶだろう。
ここの手入れは妖夢が担当しているし。
あとで妖夢に伝えておこう。
09月03日
お茶を持ってきたところ、彼女が何かを物珍しそうに見ている。
そういえば彼女はあまり冥界に来ていない。
かつての捕食者の住処なわけだから当然だが。
しかし、そこまで珍しいものもない気がする。
少し幽霊が多いだけだ。
日記ミスティア