いやー、やっぱり夏はお祭ねー
美味しいものがいっぱいよー♪

ちょ、ちょっと幽々子様
半霊は食べ物じゃないですよ
お願いですから噛まないで下さい

えー…
見た目は完全にわらび餅ではないの
もう私のおやつにしましょうよ

嫌ですよ…

俺は幽々子、妖夢と3人で人里の夏祭に来ていた
夏祭とは言え、亡霊が普通に参加して良いものかと思ったが、何故かどこも歓迎ムードだった
幻想郷では亡霊がありがたいものとでも認識されているのだろうか

…？
ああ、亡霊は夏場では重宝されるのよ
冷たいからね
わざわざ霊を集めるために肝試しをするくらいよ

確かにそうですけど、幽々子様の場合は違います
幽々子様は食べますからね、色々と沢山
一部では「屋台の神様」と呼ばれているみたいですよ

何だかトイレにいるという綺麗な女神様みたいだな…
…と思って幽々子の方を見る
しかし、先程までいたはずの幽々子は既にいなくなっていた

次のところに行ったんでしょうか？
まあ、歩いていればそのうち会えるでしょうし、このまま少し歩きましょうか

幽々子に取り残された俺は妖夢の提案に頷き、妖夢と一緒に歩くこととなった
…今思えば、それが世にも恐ろしい体験の幕開けだった


妖夢と一緒に歩いていると…