名前:西行寺 幽々子

189面ボス   (8でショートカット説明書)

餌を与える

どのくらい歩いたのだろう
いつの間にか見知らぬ風景が目の前に広がっていた
いや…もしかしたら知っている場所なのかもしれないが、夜の闇のせいでここがどこなのか分からなかった
まあ、一人になりたかったのでこれで良かった
遠くに白玉楼の光も見えるので帰れなくなることもない
気分が落ち着くまでここにいよう

ふと、視界の端に動くものを捉える
何かと思ってそちらに頭を動かすと、そこには一人の男がいた
向こうもこちらに気付いたらしく警戒している
これが幽々子の探しているサンタか、それとも運悪くこの時期に侵入してしまった別の誰かか…
そんなことを考えていると、不意に男から話しかけられる


お主は誰かな?
幽々子様か妖夢の想い人かの?


警戒している割には穏やかな口調で話しかけられる
というか俺から言わせてもらえば、そう言ってきたお前こそ誰なのかと
幽々子や妖夢の名前を出してきたあたり、もしかしたら二人の関係者なのだろうか?
それにしても幽々子「様」とは…
まるで妖夢のような呼び方をする
黙っていても進展はなさそうなので、ここは素直に答える


なるほど
外の世界から来て現在白玉楼に居候していると
よくあの閻魔様の許しが出たものだ


男は一人で納得している
しかし俺はまったく男のことが分からない
今度は逆に俺が男のことを聞いてみた


ああ、すまんの
私としたことが礼を失してした
私は…


男はそう言いかけて不意に険しい顔になった
それに少し遅れて一羽の蝶が舞ってくる
これは…幽々子が使役している蝶だ
その蝶が俺と男の間を通ると、まるでそれが合図だったかのように無数の蝶と亡霊が周囲に現れる
そして上空にはそれらの主がこちらを見下ろしていた



サンタVS幽々子なるか!?
聖夜の帰跡04