名前:西行寺 幽々子

189面ボス   (8でショートカット説明書)

餌を与える

いやー久し振りだねえ勇儀
まだ地底で暮らしてるのかい?


まあね
あの妖怪との約束だし
萃香は今地上に住んでいるんだったか
地上もなかなか楽しいねえ


そうだろう
勇儀も気が向いたらいつでも来たら良いよ
あの神社はいつも人がいないから、結構気楽に飲めるよ


それはいいね
その時は是非よろしく頼むよ


任せといてよ


頭に角が生えた女性が二人、とてつもない勢いで酒を飲みながら話をしている
しかし…どう見ても片方は幼女にしか見えないのだが
明らかに未成年にしか見えない霊夢もそうだが、幻想郷では歳に関係なく誰でも飲めるのだろうか


お、これは珍しい
こんなところに人間の男がいるなんて
ちょっとそこの
私と勝負しないかい?


突然幼女から呼び出しを受けた
それにしてもいきなり勝負しないかとは…
しかし、生憎俺は弾幕勝負など出来ないし、出来たとしてもあまり気が進まない
勝っても負けても、庭師の妖夢に怒られるのが目に見えている


面白そうだね
酒の肴にでもさせてもらうよ
ところで一体何で勝負するんだい?


私が勝負の内容を決めるわけにはいかないだろう?
この人間に決めてもらうよ
さて、何で勝負したい?
何でも良いよ


良く分からないうちに勝負をすることになってしまった
そうだな…それなら飲み比べでもしようか
あくまで見た感じだが、この幼女は明らかに酔っている
対して俺は素面に近い
これなら勝てそうだ


おおーやるねー
鬼相手に飲み比べをしようとするなんて
長く生きてきたけど、そんな無謀な人間には会ったことがないよ
そういえばまだ名前を名乗ってなかったね
私は伊吹萃香
勝ったら人里で自慢すると良い


私も名乗っておこうかね
私は星熊勇儀
楽しませておくれよ


名前を名乗られて思い出した
まだ彼女達への仕事をしていなかった
酔っ払ってしまう前に仕事を終わらせよう
彼女達のは…ないか


遺書でも調べてたのかい?
鬼に飲み比べを提案したり、遺書を携帯していたり、何だか変な人間だな
まあいいや
それじゃ始めようか


こうして俺と萃香の飲み比べが始まった








…おや、もう終わりかい?
ほら、私に勝ちたいならもっと飲まないと


残念ながら限界みたいだねえ
まあ良いじゃないか
彼は頑張ったと思うよ
鬼相手に飲み比べを提案してくるだけでも立派なもんだ


俺はギブアップを宣言していた
正直に言うとまだ余裕はあるのだが、途中でおかしいことに気が付いたのだ
この酒は勇儀が持って来たらしいのだが、アルコールがきつすぎる
飲み比べで飲むような酒ではない
そしてそれを自分の顔よりも大きな器でぐいっと飲む萃香
とても勝てる気がしない


それじゃ早速さらって…といきたいんだけど、生憎約束するのを忘れてたんだよねえ
私としたことが失敗したね


そういえばそうだったね
まあ今日は花見だし、無理にさらわなくても良いんじゃないかい?
個人的には面白かったしね
兄さん、なかなか気に入ったよ
次は是非私とも勝負して欲しいもんだ


絶対に嫌だ
きっと彼女もとてつもなく強いに違いない
俺は重くなった身体を引きずりながら、他の場所に移動することにした


次も期待しているよー!
次は何かを賭けて勝負しよう!




移動
花見だよおに