名前:西行寺 幽々子

189面ボス   (8でショートカット説明書)

餌を与える

ぎゃーてーぎゃーてー

こんな短期間で覚えるとは素晴らしいですね、響子さん
しかし、意味もきちんと理解しないと駄目ですよ


はい!
聖様!


「様」は付けなくて結構ですよ
私と貴女に特別な違いはありません


最近は命蓮寺も賑やかになりましたね
特に妖怪が増えてます


折角魔界の案内もしているのだし、魔界の方もくれば良いのですけどね

無理して増やそうとせずとも、命蓮寺に来たいという方だけで良いのです
無理して教えを説いても、その方の為になりません


確かにそうですね

大きな雲が覆っている中に、話し声だけが聞こえる
それにしても何故この一帯にだけ雲が発生しているのだろう
ここはそんなに標高が高いのだろうか?


雲山どうしたの?
…え、誰か来たって?


星さんとナズーリンじゃないかな?
さっきどこかに行っちゃったし


…?
あ、こんばんは!


雲を抜けたと思った矢先、突然大声で挨拶をされる
鼓膜が破れるかと思ったその声の主は、犬のような少女だった


あ、不審者!

いえ、この方は冥界の方でしょう
先程会場案内をされてましたし
あの時はありがとうございました


やけに周りが雲に覆われていると思ったら…雲山さんだったんですね

不審者から聖を守らないといけないからね

これじゃ私達の方が不審だよ

未だに耳鳴りが止まない中、辛うじて彼女達の会話を聞いた
不審者から聖を守ると言っていたが、その聖という者はとても偉いのだろうか


もしかして不審に思っていらっしゃったのでしょうか?
それでしたらすみません
一輪、雲山に周りを囲うのをやめるよう言いなさい


茶色のような紫色のような髪の女性が頭巾を被った女性にそう言うと、周りを覆っていた雲がたちまち一箇所に集まり、人の顔を形成していく
そして巨大な男の顔になった
俺は男の中を手探りで進んで行っていたのか…
何故か無性に切なくなった


相変わらず男前ですね、雲山さんは

そ、そう?
私としてはもう少し穏やかな顔の方が…


セーラー服を着た少女の言う通りだ
この顔は怖すぎる


御迷惑をおかけ致しました
お詫びを申し上げます


茶色のような紫色のような髪の女性は、そう言って俺に頭を下げた
苦情を言いに来たわけではないので、そこまで丁寧にされるとかえって困ってしまう
俺はその旨を説明すると同時に、ついでに封書についても説明した


成る程
そのような用件だったのですか
私は命蓮寺にて住職をしております、聖白蓮と申します


私は雲居一輪
聖の下で修業をしている僧だよ


私は村紗水蜜ね
船長をしてるよ


私は幽谷響子です!
最近命蓮寺に入りました!


それぞれから自己紹介を受けた俺は、早速封書の確認に移る
…あるな




封書を渡す
花見だよめーれん