えーっと…
貴方はこれを向こうに設置してきて
貴方は…そうね、お酒を運んで貰おうかしら
幽々子様!
とりあえずこれだけ料理が出来ましたけれど出来た分は逐次置いてしまって良いわよ
置けない分はひとまず台所に置いておきましょうか
分かりました!今日は朝から大忙しだ
どうやら冥界で花見をやるらしい
しかし一体何人呼んだのか
酒も料理も尋常な量ではないあら、丁度良いタイミングで暇を持て余してくれたわね
ちょっとこれを持って行ってもらえる?
そう言われ渡されたのは、とても大きな酒樽だ
持って行く場所はおそらく、少し遠くにある酒樽の沢山ある場所だろう
正直持っていける気がしないいやー助かるわー
こういう時こそ、生者の殿方の出番よねー
亡霊でこの重さは辛いもの
生者でも男でもきつい
潰されてしまいそうだ
汗だくになりながら酒樽を目的地に置いたところで、楽器を持った3人組がこちらを見ていることに気付いた
見たことがないが、今日の客人だろうか?忙しいところごめんなさい
幽々子様はいらっしゃるかしら?その中の黒い服の人に話しかけられた俺は幽々子のいる場所を指差した
それに気付いたのか、幽々子がこちらを向く
そして颯爽とこちらまで飛んできたあら、早いのね
まだ時間まで大分余裕があるわよ
少しこちらで練習をしたいと思いまして
どこか空いている場所はありますか?それなら向こうの広場が空いているわ
今日は楽しみにしているわね♪
任せて下さいよ!
私達の音楽で感動させてあげます!リリカはやる気いっぱいねー
まあ、今日は見せ場だからね
私もはりきっちゃうわよそれではお借りします
ここにいても邪魔になるだけだし、早速移動しましょう黒い服の女性がそう言って移動を始めると、残りの2人もその後についていった
どうやら今の3人は幽々子が呼んだようだ
楽器を持って来たところからすると、おそらく演奏でもするのだろうもしかしたらそろそろ他の方も来るかもしれないわね
作業はもう良いから、もしお客様が来たら居間の方に通してもらえる?
頼んだわよ、貴方♪
幽々子は俺にそれだけ告げると、またあの忙しい中の中心に入っていった
俺は幽々子に言われたとおり、客人の案内の為にここに残り続けた時間は経ち…