何もかも順調だった
西行妖を咲かせた幽々子の体調は心配だったが、その後も踊り続けているところを見るに異状はないようだ
桜が蝶に変化したタイミングも悪かったが、妖夢が期待通りの行動をしている
閻魔は私の計算通り、西行妖が咲いてもなお平然と踊り続ける私を見て、様子を見ることにしたようだ
暴れたがっていた二柱の神には申し訳ないが、こちらの方が都合が良い
やがて演奏は終わり、観客から拍手が巻き起こる
私は幽々子にさりげなく握手を申し出る
それに応えた幽々子の手からは、死者にはない温もりを感じることが出来た
そして今なお幽々子の身体は崩れ落ちる様子もない
成功だったいやー、疲れるわねー
見ると、幽々子の身体からはとめどなく汗が噴き出ているそういうものよ
さて、幽々子は席に戻ってて頂戴
私は恐らく説教を受けることになるから
披露宴が終わったらまた会いましょう
話しておきたいこともあるし分かったわ
私からも言っておきたいことがあるから、それではその時にね
ええ
またねお互いに約束を交わした後、幽々子は席へ、私は西行妖の裏へと歩いて行った一方その頃