「生前幽々子の告白」
本日はとても楽しかったです
貴方は色々なことを知っていらっしゃるのですね
いつか…私も行ければ良いのですが…
あの…今から言うことは一人の娘の戯言です
もし貴方がどう思っても…聞き流して下さい
私も…私も一緒に連れて行って下さい!
もう…嫌なのです
父に誘われるように死んでいく人々、そして西行妖…
それらを見続けるのが…
そして…私の中で目覚めていくこの能力が…
私を知らない、次々と人が死なない
そんな素敵な、貴方の世界に…貴方と一緒に生きたい!
何故…何故私…こんな…ことに…
望んでないのに…悪いことなんてしていないのに…
どうして…
ぐすっ…すみませんでした
取り乱してしまって…
でも…何だか少し心が落ち着いた気がします
ありがとうございます
今まで長い間、私をお側に置いて下さりありがとうございました
恐らくですが、もう会うことはないでしょう
私は…この連鎖する悲劇を止めなければなりません
それは…
最後に一つ、約束して頂けますか?
守らなくても結構です
偽りでも良い
貴方が首を一度だけ、縦に振って頂ければ
それだけで私は…
もし…もし私が生まれ変わることが出来たのであれば…
その時は一緒に…生きて頂けませんか?
貴方の暮らす素敵な世界で…一緒に
それでは失礼致します
末永く…お元気でありますよう
おしまい