05月15日
何とか話題を終わりに出来た。
多分彼女には心のうちがほぼ知られているだろうが。
さて、会話の途中でどっちが嫁なの? みたいな話になったところ、突然彼女の旦那様姿を見てみたくなった。
なので可愛いお嫁さん風に、彼女に話し掛ける。
05月14日
何故彼女は唐突に私の心を見透かしたかのように話すのだろう。
意外と私も顔に出やすいのだろうか。
しかし肯定はしない。
したら彼女の性格上、彼女が大変なことになりそうな気がする。
それは望まない。
05月13日
彼女はやんわりと断ったが、お嫁さんにして欲しいという言葉が代わりに来た。
彼女の性格から考えるととても勇気がいるであろうそれに対し、私は答えをはぐらかした。
我ながら最低だと思う。
そう思われても仕方がない…というより、そう思ってもらった方が楽だ。
私は半ば永遠に留まることを義務付けられた死者。
私と添い遂げたところで未来はない。
お互いに苦しむことが分かっている。
ならば…。
05月12日
私がしたいのか聞いてくる。
むしろ、それは私が彼女に聞きたい。
彼女が求めるのであれば応じるし、求めないのであればこのまま布団から出る。
彼女の本心が知りたい。
05月11日
私の暴露にてっきり安堵するかと思ったが、からかわれたと言って落ち込まれた。
何となく、して欲しかったようにも見える。
多分気のせいだろうが。
して欲しいのなら、今からでもしてみようか。
05月09日
初めて私に名前で呼ばれたらしい。
そうだっただろうか?
確かに言われてみれば、彼女のことをずっと「小鳥ちゃん」と呼んでいたような気がする。
それはともかく、そろそろ布団から出よう。
いつまでも寝ているわけにもいかない。
ついでに彼女に寝ている間のことを暴露しよう。
05月08日
翼で包み込まれた。
今までこんなことをされた経験がなかったので不思議な感じだったが、とても落ち着いた。
何だか全身が包み込まれているような安心感がある。
お陰でとても落ち着いた。
05月06日
謝られた。
謝りたいのはこちらの方なのだが。
何とも言い難い雰囲気になる中、彼女が強く抱きしめて欲しいと言ってくる。
何かしたいことがあるらしい。
何だろう?
05月05日
彼女の精一杯の抱擁。
彼女にしてみれば、もう火の出る思いなのだろう。
それに応えたいのはやまやまなのだが、生憎鼓動の速い遅いが分からない。
鼓動がないからだ。
彼女はそのつもりは微塵もない。
だから悪くないのだが…。
ふと言葉に出てしまった謝罪の言葉。
これは彼女を傷付けてしまうだろう。
やってしまった…。
05月04日
まあ普通このような状況を嫌いな人とは過ごさないだろう。
彼女の言う通りだ。
しかし、嫌いではない=好きとは限らない。
仮に好きだったとしても、好きには色々な種類がある。
これはもう、彼女に行動で表してもらうしかない。
…というか、最初からそれが狙いだったのだけれど。
05月03日
裸なせいか、彼女の体温が直に伝わってくる。
熱い位だ。
まあ状態が状態だから仕方がない。
ふと、あることを聞きたくなった。
彼女の気持ちだ。
彼女は今の私をどう思っているのかしら?
05月02日
彼女を脱がしていたところ、やはり苦情がくる。
そんなことは知ったことではないとばかりに、気にせず脱がす。
何故か下着まで。
さて、二人とも裸になってしまったけれどどうしようか。
取り敢えず抱きしめてみよう。
05月01日
まだ早いと言いたかったらしいが、途中で言うのをやめられた。
是非最後聞きたかったのだけれど。
彼女がさっきから服を着てほしいとずっと訴えているので、そろそろ服を着よう。
私の服ではなく、彼女の服を。
5月ミスティア01