名前:明智小衣

天才美少女明智小衣のIQはざっと99億ってとこね!

小衣さま~♪

む、貴方には少し根本的なところからお話しなければなりませんね


まず、貴方にとって「強い」とは何でしょうか?

何をもって「強い」と貴方は定義付けますか?

これを決めなければ「強さ」を比べることは出来ません

相手を死に至らしめることが「強い」のか、ノックアウトして10秒間寝かせることが「強い」のか、ギブアップを言わせることが「強い」のか、土俵から弾き出すことが「強い」のか、など……

状況に応じて様々な判断がありますが、それを決めてはじめて「強さ」が比べられるのです

そして、それは言葉を変えると「ルールを決める」ということでもあります

ルールのない格闘技は存在しません

総合格闘技であっても目潰し、噛み付き、金的などは「禁止事項」であり、リングやマットという「場所」例えば1R10分という「競技時間」そういった条件もルールと言えます

そして、ルールが生まれた時点で「強さ」はルールに束縛されてしまいます

極端な例ですが、柔道家とレスラーがレスリングルールで試合すればレスラーが「強い」です

寸止めルールで試合すれば、フルコンタクト空手(素手・素足で殴ってKOして良い格闘技)より伝統派空手(必ず寸止めするポイント制の格闘技)が「強い」でしょう

しかし、これと同じ理屈でK-1のチャンピオンは大抵空手家ではなく、キックボクサーの選手であることも説明出来ます

K-1のルールは、空手のルールよりもキックボクシングにより近いからです

分かりやすく極端な例ですが、大なり小なりこういった理屈が全ての格闘技ルールにおいて通用します

ヴァーリ・トゥード(急所以外にならどんな攻撃しても良い格闘技)や総合格闘技においてさえ、同様です

強さというものはルールを無くして考えることが出来ません

しかし、ルールが生まれた時点で強さはルールに束縛されてしまいます

ルールの有利不利を知り、ルールに合わせて技術を高め、肉体を作り上げることが選手を確実に勝利へ導き、そして一般に「強い」と言われています

ですが、ルールに合わせて技を磨くことが本当に「強い」と言えますか?

「強い」ということに対する疑問が残ります


最強の武術ってどれ?それ極める!