名前:明智小衣

天才美少女明智小衣のIQはざっと99億ってとこね!

小衣さま~♪

(ドドーン)

(ふぅ…やっとあの状態になったみたいね)



やぁ諸君、ご機嫌いかがかな?

いかがかな?じゃないわよ

まぁそうカッカしないでくれワトスン君

ワトスンじゃないわよ

どーでもいいけどさっさと解いてくれる?


やれやれ、せっかちは損しかしないぞ?



まず、部屋の四隅にある台座…

この上には何があったと思うかね?

上?そういえば何かがあった跡があるわね

中央には麒麟……とくれば?



なるほど、四神ね

そう、赤は朱雀・白は白虎・黒は玄武・緑は青龍

各台座の上にはこれらが乗っていたのだ

で?それがどう関係あるのよ?

フフフ、そこで暗号文だよワトスン君

確か…

正しき理に拠らず
麒麟を求めんと欲する者
移ろひに身を委ねるべし

だったわね


うむ、この古文を要約すると

正しい方法に頼らず
麒麟の角を手に入れたい者は
流れに身を任せろ

となる

ええ、でも最後の1行がさっぱりね

『流れ』って何の……あっ!


そう、四神の流れといえば季節のこと

すなわち春夏秋冬だ



青龍は春・朱雀は夏・白虎は秋・玄武は冬、とされていたわね

つまり、緑→赤→白→黒の順に体を台座に寄せて傾けさせると

仕組みが作動するってとこかしら


ほう、中々の推理力だワトスン君

だからワトスンじゃないってば

しかし問題はどうやって暗闇の中、君たちを正確に誘導させたかなのだが……

あら?『ピィィィ』という音があったじゃない

あれでよ


なに?

そんな音はしなかったぞ?

え?

そんなはずは……





モスキート音



江戸川君、気づいたのね


ああ、シャーロックさんの推理は全て聞かせてもらったよ

なるほど……

20歳を過ぎると耳が退化し始め、徐々に聞こえづらくなる高周波の音…

これを利用したわけか

ええ、これを使えば付近の警察にも怪しまれず、子ども達だけを誘導出来ます

さすがはキッドと渡り合う探偵、江戸川コナン君

いや工藤…その先はあまり言わないようにお願いします

ハッハッハ、そうしよう


ねぇ、謎は全部解けたみたいだけど、肝心の角はどうなったの?盗られたの?



ああ、それなら俺の服のフードにあるよ

おそらくキッドは倒れた俺を病院に連れていくと言って外に連れ出し、角を奪い取るつもりだったんだろう

警察に四方八方を囲まれてる状態で変装もせずに出るのはリスクが大きすぎるしな


ということは…怪盗キッドは…

ああ、大体察しがついてたけど、もう逃げちまったみてーだ

うむ、さきほど中森警部が大慌てで出て行ったよハッハッハ

やはりそうでしたか










さて……そろそろ私もおいとまさせてもらおう

また会おう、小さな探偵団よ

ええ、またお願いしますシャーロックさん

(シュゥゥゥン)

あれ?なんか寝ちゃってたみたいですぅ

とぼけちゃって

貴方が事件を解決してくださったんですよ

またお願いしますねシャーロック・シェリンフォードさん




あ、はい!またいつでも呼んでください!!

やれやれ…

END
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