(横たわるあなたの傍に、ぱさりと花が手向けられた)

…お前とは、喧嘩もしたけど楽しく過ごしたよな。
…向こうにいっても、達者でな…なんて
こんな言い方も今更、おかしいか。

―じゃあな。…おやすみ。

(そう誰へとも無く呟くと、彼は踵を返す。
友が目覚めることはなかった。
その事実が彼を苛む。
おそらくは、いつまでも。)

(おしまい)
くたばる