アーデルハイド「気にしていることを簡単に言ってくれるな」
(ため息をつくアーデルハイドとは裏腹に、ローズは楽しそうだ)
ローズ「そうですのよ!お兄様のお名前、アーデルハイド……というのはドイツ語では女性用のお名前なの。本来はアーデルハイトとお読みするのが正しいらしいのですけれど、まぁそのことについては今はどうでもいいですわよね」
アーデルハイド「ろ、ローズ……」
ローズ「お父様は最初娘が欲しかったらしいのだけど、わたくしより先にお兄様が生まれたものだから……お父様が用意していた名前、アーデルハイドをそのままお兄様のお名前になさったのね。お兄様はお嫌なようですけれど、ローズはお兄様にぴったりのお名前だと思うの!」
アーデルハイド「……ローズ……?」
ローズ「だってお兄様はこんなに美しいんですもの!ローズも名に恥じぬ薔薇のような美しさを身に着けてきたつもりですけれど、お兄様の優雅さと強さ、美しさにはかないませんわ……!」
アーデルハイド「………………。」
(アーデルハイドは困ったように微笑んでいる)
アーデルハイド、って『高貴な姿』って意味だっけ