私は、何か思い出せるかも知れないと背景の場所へと訪れた。
と言っても…そこはお城のお庭なのだけれど。それでも、なんだかとても大事な事を忘れてしまっている気がして。
「ここ……」
私は写真と景色を見比べた。もう大分景色は変わってしまっているが、ここに違いない…。不思議とそう確信出来た
そう言えば……いつも見るあの夢も庭だった気がする。
城のお庭、前髪を横に分けた黒髪の男の子、夢…。
ああ、そうだ…なんでこんなに大事な事を忘れていたんだろう…
だから、あの時じっと見られたんだね…私、捜さなきゃ!
→城内を掛け回る