無事に永遠亭に到着。診察を受けようとするが、永琳さんは外出中だったようで、弟子である鈴仙がいるのみであった。風邪の症状と、どうしても今日一日で治さないといけない理由を話した。
貴方「かくがくしかじか……」
鈴仙「ふむ……。そういうことならこの薬ですね。ただ、服用すると激しい眠気に襲われるので、一日入院してもらいます」
聞くところによると自己免疫機能を一時的に強化する薬らしく、その間に体内のウイルスを撃退する作用があるとのこと。ただ、体の機能をほとんど免疫に持っていくために深い眠りに落ちてしまうのだという。
原理はこの際どうでもいい。いろいろ説明されたがほとんど頭に入らない。宴会は明日の夕方。それまでには目を覚ますことが出来るので、薬を服用することにした。
ベッドに移るとその上で薬を服用。たちどころに眠気に襲われ、そして深い眠りに落ちた……。
(そしてあくる日……)
日の出とともに俺の意識が覚醒する。おおっ、体が軽いぞ! さすが永遠亭の薬だ。だが、直後に体の異変を感じる。胃袋がグーとなる音。これは……腹だ。腹が減ったんだ……。這いつくばるように病室を出ると鈴仙を探す。
貴方「ウドンゲ、腹が減りすぎて死んでしまう」
鈴仙「そう言うと思って朝ごはんを準備しておいたわ」
鈴仙曰く、体に過負荷をかけていた状態なので体力もより早く消耗してしまうようで、空腹を訴えるのは想定内であったらしい。お盆の上にそれらしきものがある。本来はあの病室まで持っていくつもりだったのだろう。だが、俺は待ちきれずにここまで来てしまった。
貴方「いただきまーす!」
食った。それはもうガツガツと。あまりお行儀がよろしくないとも思ったが、そんなことを意識する猶予もない程に腹が減っていたのだ。味噌汁、とろろご飯、醤油のかかった目玉焼き、牛乳……。
あっという間に平らげるとようやく自らの体に活力が戻ったことを確認できた。
貴方「助かった。美味しかったぞ♪」
鈴仙「えっ、ええ。すごい勢いで口に運んでいたものね。ある意味惚れ惚れしちゃうくらいだったわ」
お代は昨日の段階で支払っている。体もよくなっている。よし、さっそく宴会の準備に取り掛かろう。俺は永遠亭の外にとめてあったアールバイパーに向かう。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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