非力なひとりの人間の男が妖怪に襲われて、今まさに「食べられ」そうになったその時、突然俺が横たわっていた机が激しく揺れた。その衝撃で俺は思わず転げ落ちる。俺を襲っていた二人はさっと立ち上がり、息が上がりながらも向かい来る脅威に鋭い眼光を向けていた。

雛「私たちのお楽しみ……ゲフンゲフン、検査を邪魔するのは誰っ!?」
衣玖「誰であろうと空気を乱す行為は褒められたものではありませんね」

だが、その相手を目の当たりにし、二人は思わず怯んでしまった。そう、厄神やリュウグウノツカイの妖怪など比べ物にならないほどの鋭い眼光の持ち主。日傘をこちらに突き出し威嚇するのは幽香であったのだ。

幽香「結局訳の分からない理由を持ち出して○○君をさらって、イタズラするのが目的だったのね?」

問答無用の弾幕の嵐。このままではこちらに被害が及ぶので、先ほどまで俺が寝かされていた机を立てて、盾の代わりにする。迎撃したりする二人のフリルな少女は無視して、俺は這いつくばるようにこの場から逃げた。

汗がどうのこうのとか言っていた。いったい俺の体に何が起きているというんだ!?



Chapter2 END

Chapter3

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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