アールバイパーに近寄ると外でコンパクが待ってくれていた。その動き方から非常に心配していたらしいことが分かる。確かに彼女が最後に見た俺の姿は息も絶え絶えであったので、このように心配してくるのもわからないではない。

コンパク「……」

だが、今の俺は元気そのもの。「もう大丈夫だよ」と一声かけ、そして「さあ行こう」と号令をかけるのだが……

コンパク「~~~~♪」

よほど心配だったのか、妖夢の姿を取ると思い切り抱き付いてきた。俺の胸のあたりにスリスリと顔をこすりつけ、離れようとしない。

貴方「ははは、この俺だぞ? そう簡単にくたばるものか」

俺も負けじとコンパクの頭を撫でる。ひとしきりそれが終わると銀翼に乗り込もうとするが……

コンパク「……><」

首を振って「イヤイヤ」と拒んでいるようだ。抱き付いたまま全然離れようとしない。

貴方「そろそろ宴会の準備をしないと。ほら、コンパクにも手伝ってもらうから……」

普段なら聞き分けのいいコンパクはここで大人しく従うはずなのだが、仕方ない。少し語調を強めて……

貴方「コンパク、めっ!」

こう言い放つと彼女はしゅーんとうなだれ、元の半霊の姿に戻った。フォローを入れるように「また後でな」と声をかけると今度こそ銀翼を飛翔させる。

それにしてもあんなにコンパクが甘えてくるなんて、よほど死にそうな感じだったんだろうか、昨日の俺って……。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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