鈴仙や永琳では今の俺を救うことが出来ない。真顔を保ちながら、スキマ妖怪はそう断言してしまったのだ。
貴方「デタラメなことを言わないでくれ! オカルトじみたことを言われて好き放題に体を弄られるのはもう勘弁だからな!」
俺は同じように雛にイタズラされたことを思い出して抗議した。
幽々子「そういえばそんなこともあったようね。厄神様だっけ? いい線行っていたんだけれど、あと一歩及ばず真相にはたどり着けず……。でもぉ、わらしは全部わひゃっちゃてふもんめー(私は全部わかっちゃってるもんねー)♪」
俺の耳たぶを舐り始める亡霊少女。そのこそばゆさに身を小さく震わせる。
紫「あらまあ、幽々子に先を越されてしまいましたか。私も早く混ざりたいところですが、しばらくは幽々子に譲りましょう。それよりも貴方はひどく混乱しているのではなくて?」
貴方「あ、当たり前だ。ちゃんと説明を……ひゃん///」
耳の中に舌を入れられて思わず変な声が漏れ出てしまったが、意味は通じただろう。というより元から説明する気満々だったようだ。
紫「それじゃあタネ明かし。貴方は自分の汗が少女達を狂わせる媚薬になってしまうという異変に見舞われているわね? 私も○○と関わる少女達の挙動がおかしかったので少し監視させていただきました。確かに、貴方と触れ合った少女は例外なく貴方に好意的になっていた」
うむ、その通りだ。というか全部見ていたのだろうか? 美鈴に背中から抱き付かれて赤面しているところも、厄神や妖怪に「食べられ」そうになったところも、邪仙が本気で泣き出してしまったところも……。
貴方「俺もおかしいと思い、最近の出来事で気になったのが永遠亭での治療だった。薬の力で俺の免疫を強化してもらったんだ」
さて、真剣な話をしているさなか、この「いささか大きすぎる子猫」はスリスリと頬ずりしたりこちらに抱き付いたりしてくる。そして俺の顔を抱き留めるようにして頭をナデナデ……ちょっ、息が詰まるから! その「凶器」が押し付けられてるって!
紫「……幽々子、好き過ぎるからって○○を死に誘うのはやめなさいな。それと一応彼とお話しているのです。邪魔にならないように」
しょぼくれた声で「はーい」と返事が返ってくると再び耳責めを始めてきた。空いた片手でこちらの上半身をまさぐりながら。正直集中できない……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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