貴方「何を訳の分からないことを! 俺は紛れもなく一人だ。別の俺なんて存在しない!」
本当に意味が分からない。まるで俺があちこちにいるみたいな物言いだったぞ?
紫「分からないかしら? 平行世界ってやつよ。同じ時の流れを無数の世界が同じように進んでいるの。もちろん世界の数だけ○○もいるわ。それで平行世界をスキマを介して覗いてみたんだけど……」
幽々子「やっぱり白蓮さんがいいって○○君が多かったけれど、その他にも私や紫が一番好きって言ってくれる○○君もいっぱいいたのよねー♪」
パラレルワールドを覗いたのか!? あまりにスケールが違過ぎて俺は眩暈がしてきた。
紫「貴方にはちょっと難しい話だったかしら? 私達ほどではなかったけれど邪仙さんや紅魔館の門番も随分と懐かれていた世界もあったわね」
幽々子「それでもどこに行っても貴方は甘えん坊さんだったわ。貴方とパートナーが並んでいるとカップルというよりも姉弟って印象を持ってるのが多かったんだもの」
め、滅茶苦茶だ……。スキマって平行世界にも行けるのか? 実は俺はからかわれているだけで、お得意の虚言癖ってオチはないだろうか? だめだ、酔っぱらいに難しい思考は無理だ。頭を使い過ぎてぐったりとしてきた。
紫「平行世界を覗いたのが嘘か本当かですって? ふふ、どっちでしょうね?」
幽々子「でもね、一つだけ確かなことがあるわ。ここで○○君が私達を拒んだら余計に犠牲者が出るわよ?」
貴方「……!」
そ、そういえば……。体液を抜かれることで俺の異変が収まると仮定した場合、ここでその行為を行わずに逃げた場合、俺の匂いに狂わされる少女が増えることに……。
紫「正義感の強い貴方が自分のワガママで被害を大きくしちゃうだなんて耐えられないんじゃない?」
そ、それは……。しかし、よりにもよってこんなやり方は……
幽々子「そうよー。大きくするのは『ここ』だけでいいの。素直になっていればすぐに気持ちよくしてあげるわよ♪」
左右から柔らかな体に包み込まれ、大きな「枕」まで用意されている俺に起き上がる術はないのだ。この際平行世界云々の話はどうでもいい。ここで俺が逃げてしまっては匂いをあちこちにばら撒くことになり、余計に被害が広がってしまう。その事実が俺をこの場所に縛りつけるのだ。
仕方がない、二人の施しは甘んじて受けよう。だが俺の心が屈服したわけではない。あくまで体だけ、体だけだ。ここに来て白蓮さんの顔がちらつくが、フェロモンに狂わされる罪なき少女を守るためだ……。
貴方「分かった。もう抵抗しないから、体液とやら吸い出して俺を元に戻してくれ」
ぱぁっと二人の表情が明るくなるのが分かった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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