(その頃永遠亭診察室……)
永琳「ただいま。ウドンゲ、留守の間はどうだった?」
貴方が永遠亭を去ったしばらく後、永琳が用事を済ませて帰って来た。きりりと引き締まった表情となった鈴仙は永琳不在の間に患者が一人来たことを知らせる。
永琳「そう、あの○○ね。それで薬を処方したと……」
鈴仙「はいっ! 免疫強化剤を調合して処方しました」
「ふむ」と軽く頷くと少し前まで薬を調合した跡に目をやる。
永琳「でもどうして……? あの若さならそんなもの使わなくても風邪なんて自力で治せる筈……」
鈴仙「彼は今日命蓮寺で開かれる宴会の主催者のようですよ。それで何としても万全の状態にしたかったとか」
あの命蓮寺で宴会と聞いて驚きの表情を浮かべる永琳。
永琳「そう、あの住職サマに代わって彼がねぇ……。本当に律儀な人。ところでウドンゲ。調合はちゃんと出来たの? この薬は結構難しいものだけれど」
鈴仙「はいっ! レシピ通りに仕上げました!」
そう言って調合書を見せる。
永琳「そう、ちゃんと人間用の方を調合したようね。それで朝ごはんを食べて帰って行ったと」
鈴仙「はいっ! 食欲も旺盛でした。とろろご飯やみそ汁、牛乳をたらふく」
永琳の表情が曇る。
永琳「ちょっと、とろろご飯に牛乳ですって!? これはちょっとマズいかもしれないわね」
鈴仙「ほえ?」
調合も完璧、反応も予想通り。何故問題があるのか鈴仙は師匠に指摘されるまで分からなかった。
永琳「食べ合わせが悪いのよ。あの薬の後にヌルヌルした食べ物や乳製品はマズいわ。しかもいい感じに精のつく食べ物だし……。あの副作用が出るわ」
鈴仙「えっ!? もしかして命に係わる……」
永琳「いえ、それはないんだけれど……」
ぼそりと副作用について鈴仙に教える。
鈴仙「あっ、それは……」
永琳「今日の宴会、荒れに荒れるわね……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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