自分の部屋にこもって涙を流すうちに少しばかり冷静になった俺は己の行動を後悔する。
とはいえ、俺はどうすればよかったのか、答えを導き出せなかった。大勢の少女の前であんな姿を晒すのはみっともなかったかもしれないが、あの感情の爆発は防ぎようがなかったのだ。
今もまだ枕を濡らしながら布団に突っ伏している俺は、自らのふすまが静かに開かれたことに気が付くことが出来なかった。
白蓮「○○さん……」
宴会を企画すると称して俺は数多の少女達とおおよそ健全とはいえない接し方をし、大きな争いを引き起こしてしまったのだ。命蓮寺のイメージアップを図っての行動が裏目に出てしまった。
貴方「白蓮さんに合わせる顔がない。作戦は上手くいかなかった、それもただの失敗じゃない。俺はとんでもないことをしてしまったんだ……」
俺はコロンと転がりながらぷいっとそっぽを向いた。それに心配事はもう一つある。
貴方「それに今の俺は危険なんだ。俺の汗が強烈な媚薬になっている。近くの空気を吸っただけでまともな精神を保てなく……」
しかしそんな俺をふんわりと背中から抱きしめてくれる住職サマ。驚き振り向く俺。すると白蓮さんの顔が近い! そのことを認識する頃には……
(ちゅっ)
唇を奪われていた。なおも口答えする俺に業を煮やしたのか、それとも何か別の理由があってか。
ひとしきり唇を交わし終えると、彼女はこう続けた。
白蓮「確かに……いい結果が出なかったとしても私はとっても嬉しいんですよ。私はお酒を飲めないので宴会にまともに参加できず、このままでは孤立していたでしょう。それを引き留めてくれたのは他でもない○○さんです♪」
俺を、とがめないのか?
白蓮「貴方だって異変の被害者です。それに異変でおかしくなった中でも貴方は最後まで誰かに屈服することなく自らを貫き通したのですから」
青娥の一件は後に早苗さんから俺の意思によるものではないことを聞いたらしい。あの分かりにくい事情をよく説明できたなぁ。俺もいい友達を持ったものだ。
貴方「それじゃあ……」
白蓮「むしろ○○さんには感謝しているのですよ。宴会によるコミュニケーションの重要さや奥深さを学べました。ただ盲目的に戒律にこだわることが正解ではないということも。次に宴会を企画するときは一人で全部背負い込もうとせずに、私にももっと手伝わせてくださいね?」
言葉はない。言葉にならない声をあげながら俺は白蓮の胸に飛び込んだ。彼女は嫌がるそぶりも見せずに後頭部を撫でてくれた。
白蓮「よしよし……」
いっぱい泣いて、いっぱい甘えて、そして赦されることで罪悪感からも解放された。全ての重荷が降りたら、安心のあまり全身から力が抜けてしまう。そのまま俺は極上の抱き枕の傍らで眠りに落ちた……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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