かくして異変にまみれた宴会は俺の中では幕を下ろした。
俺をめぐる乱闘は俺自身が池に落ちたことで中断され、一応の均衡は取り戻したらしい。俺という主催者を失った宴会は星が取り仕切っているのだという。白蓮さんは俺の為に風呂を沸かしたり着替えを用意したりと大忙しだったのだ。
さて、そんな俺は暖かい湯船に一人で浸かっている。冷えた体にはとても嬉しい。浴場は結構広いのでガランとしており少し寂しい気もするが、少し前まで色々なことがあったのだ。今は一人で休んでいたいところ。
外からは相変わらず少女達の声がやかましく響いている。まだまだ宴会は続きそうだ。
そうだ、この際だからここで目いっぱい汗をかいてしまおう。そうすることで俺の体に起きた異変を治すことが出来るかもしれない。あるいは症状を軽くすることが出来るかもしれない。
無理矢理拘束されて恥ずかしいことをされた上での体液の排出(それも永琳曰く何度も行う必要があるっぽい?)よりかは随分とマシだ。
貴方「ふぃー……」
少女達の黄色い声が時折聞こえてくるのを除けば実に極楽極楽……。湯気が空気を揺蕩う様子をボーっと眺めながら俺はのんびりと湯船の中で体を伸ばした。
湯気で前が見えなくなることなどないように小さな窓が開かれており換気はできている。この水の微粒子たちも外へといずれ出ていくだろう。冷たい風が時々吹いて火照った体になかなか嬉しい。まったく、この黄色い声さえなければ最高だというのに……。
あれ? ってことは俺の汗も外に出ていくってことになって……こんな状態で妖怪に性的な意味で襲われたら抵抗のしようがないぞ。もっとも窓は高いところにあるし小さいのであそこから入り込むなんてことはないだろうけどね。
いやいや、それはいくらなんでも考え過ぎか。俺の汗が風に乗って命蓮寺中に広まるだなんてあり得るはずがない。それこそ馬鹿げている。俺は酷使した頭を休めるべく再び深呼吸をした。
それにしてもやかましい声だ。誰かがやらかしたのだろうか、それともまた弾幕沙汰に発展したのだろうか、声がどんどん大きくなる。
風がひときわ強く吹きすさんだのか、入口の扉がガタガタと震える。ああもううるさくてかなわない。きっと扉がちゃんと閉じられていないのだろう。
俺は一度湯船から出ると今もガタガタ音を立てる扉に手をかけた。あれ? 俺の目の前で扉が思い切り開いたかと思うと、今は外で宴会している筈の少女達の声が一際はっきりと聞こえ始めて……
おしまい……?
あとがき
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら