貴方「分かった、俺もお姉さんのお父さんを助けたい! 俺のせいでもあるから……。でもネメシスの様子がおかしいんだ」

指輪の魔神は今も不機嫌そうに○○を睨み付けています。

一輪「あー、雲山ばっかり使うからすっかり拗ねちゃったのね。この子は私の友達……アリスっていうんだけれどね、彼女が作った人造魔神なのよ。叶えられる願いの規模は小さいけれど最高傑作なんだって」

なんでも魔力とその制御のバランス、暴走しにくい安全性など、いろいろと調整をして生み出したものらしいのです。それ以前は願いを3つ叶えると機能停止してしまったり、願いを叶えるたびにそれ以上の代償を支払う羽目になったりと、とても実用にかなうものではなかったようです。

ネメシス「……(ふんっ)」

一輪「この子は人造魔神に感情を持たせたテスト機なんだけど、暴走しないように持ち主の願いを叶えることを生きがいにするようにプログラムされているの。でも構ってあげないものだから……。ほらネメシスちゃん、彼が困っているわ? 困っている人はどうするんだっけ?」

一輪の腕に抱っこされるネメシス。ボソリとその本音を漏らします。

ネメシス「……タスケル」

○○も追い込みをかけるように頭を下げて続けます。

貴方「ネメシス、この通りだ。この俺を助け……いや、一輪を心の苦しみから解放してあげたい! だから宮殿のところまで連れて行ってくれ!!」

指輪の魔神は○○の顔をじーっと見つめてきます。そしてボソリと一言。

ネメシス「……ショウガナイナァ。オッケー!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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