落とし穴に落とされた○○はここにも宝石があることを確認し、拾い上げていきますが……。
貴方「げげっ、骨!?」
そう、恐らく○○と同じように罠にかかり、ここで一生を終えた者たちのなれの果て、その一部を○○は拾ってしまったのです。慌てて出口を探しますが、そんなものはどこにもなく、いずれ自分もあの骨の仲間入りをするらしいことが分かるとシクシクと泣き出しました。
貴方「ああ神様……」
○○は無意識に手を組むと祈り始めます。そうしていると魔法使いのお姉さんから借りていた指輪が光り始めて……。
???「ワタシハ、『ユビワ』ノ、マジン。ナマエハ『ネメシス』。マスター、オネガイ、ナーニ?」
両手にチョコンとおさまりそうなほどの大きさの人形が話しかけてきたのです。いよいよ幻覚が見えてきたかと○○は両目をこすりますが、指輪の魔神と名乗る人形は消えません。
ネメシス「ユビワ、ゴシゴシスルト、ワタシ、デル。マスター、オネガイ、ナーニ?」
魔神なんて名乗っていますが、どう見てもどこかメイド服っぽい服を着たブロンドヘアーの見事なお人形さんです。とても魔神には見えません。でも、ダメ元で○○はお願いしてみることにしました。
貴方「じゃあここから出してよ!」
ネメシス「オヤスイゴヨウ。ツカマッテ!」
言われたとおりに指輪の魔神「ネメシス」の手を握ると……。
気が付くと砂漠のど真ん中にいました。見事テレポートをして見せたのです。ただ、少し高さを間違えたみたいでこの後ドサリと柔らかい砂の上に落っこちるのですが。
ネメシス「テヘヘ、チョットシッパイ。ゴメンネ、マスター」
この後、○○は落とし穴でくすねた宝石や魔法使いのお姉さんに渡し損ねた魔法のランプを手にして家路につくのでした。徒歩では時間がかかるので、指輪の魔神に乗り物を出してもらいながら。
貴方「魔法の絨毯なんて出せるんだ。すごいよネメシス!」
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら