そして数年の月日が流れ……

ランプの魔神の用意した財宝やランプと一緒にくすねてきた宝石を元手に○○は商人として儲けに儲け、すっかりお金持ちになっていました。

貴方「こちらの商品なんてどうでしょう」
ネメシス「マスター、アソンデー」
貴方「ちょっと待ってね、えーとどれでしたっけ? ああ、この商品ですが……」

商才があったらしく、○○の店は今日も大盛況。忙しい日々が続きますが、負けずに○○はせっせと働き続けます。そんなある日、○○は沐浴をする美しい女性を見かけました。

腰のあたりまでの長さのウェーブした金髪。だけど頭頂部は紫色という不思議な髪。整った顔立ちに引き締まった体……。

貴方「……美しい」

○○が見とれていると着替えを持ってきたらしい別の女性がやって来てそのまま沐浴をしていた女性は立ち去ってしまいました。ただ、○○には彼女が乗り込んだ馬車、これに見覚えがあったようです。

貴方「あの車に刻まれていたのは確か王国の紋章だ。……じゃああの娘はもしや!?」

成り上がってきたとはいえ商人とお姫様では格が違い過ぎる。それでも諦めきれなかった○○はランプの魔神を呼び出します。

貴方「俺を服を貴族風のものにしてほしい、あとは王様に献上する為の財宝も用意してくれ」
雲山「……仰せのままに」

薄紫色の煙が○○を包み込むと王族のような衣装に変わったではありませんか。そして財宝を満載した馬車まで用意しています。

貴方「最高だよ、でもどうやって話を持ち掛けよう、まずは友達からかな~? ううむ……」

その傍らで指輪の魔神も小さな宝石箱を出しますが、ランプの魔神が出したものに比べると随分規模の小さいものであり、またも誰にも見向きされないのでした。

ネメシス「……(しゅーん)」





名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら