さっそく○○は都に繰り出すと、大きな宮殿へと向かいます。慣れない立ち振る舞いや言葉遣いをギクシャクとこなしながら、どうにか王様と謁見できるようになりました。

王様(神子)「ふむ、今時そうそう見かけないほどの派手な服で着飾った貴族がやって来たというが君のことだったのか。どこの辺境の坊ちゃんか知らないがその目的は……」

おもむろに王様は耳当てを外しますが、またすぐに戻してしまいます。

王様(神子)「そんな事だろうと思ったよ。要は『娘さんを僕に下さい』ってやつだろう? 急に押しかけたってダメね。娘を『白蓮姫』をそんなどこの馬の骨ともわからぬ……」

そうやって面倒くさそうな男を払いのけようとする王様でしたが、宮殿の外から素っ頓狂な悲鳴が聞こえて来るではありませんか。

家来(布都)「太子様……じゃなかった、王様! こやつの馬車の中が……お宝だらけですっ!」

「なんだと」と叫びながら立ち上がる王様は外にとめてあった馬車の中をのぞき込むと……。

王様(神子)「な、なんじゃこりゃー!?」

貢物にしてはあまりに多すぎる物量に頭がクラクラしてしまう王様。

王様(神子)「なんちゅう常識外れな奴だ、バブルの時代と間違えてないかい? そこまでして娘と結婚したかったのか……分かった、情熱に負けたよ。それだけの財を築けるのだからさぞ立派なお人なのだろう。姫との結婚を……」

???「お待ちください王様!」

上手く行きかけてたというのに、それを阻止せんと叫ぶ声がするではありませんか。○○は思わず振り向きます。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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