(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ナズーリン「あぁ、なるほど。その手があったか」
にとり「では、早速……」
星「……反応がない宝塔、ということはこれですね!ありがとうございます!」
ナズーリン(どうしてこんな面倒な所に紛れ込ませたんだ……?)
にとり(私、別に本物を参考にしてないのにどうやって紛れ込んだんだろう……?)

星「そ、それは……。あまりに本物とそっくりだったからレプリカを手に取ってみてるうちにどれが本物か分からなくなっちゃって……///」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ナズーリン「しかし、こんなに予備機作ってどうするんだ?」
にとり「まぁ、予備は必要だったんだよ。敵に破壊されることも想定しておかなくちゃ。もう1~2個○○に持たせておきたいくらいさ」
ナズーリン「別に通信機一つコクピットの中で使うのだし、そんなにいらないのでは?」
にとり「通信機だけの機能じゃないからね。後は通信機以外の機能ももっと拡張できるようになればいいんだけど」

ビッグコア「通信機、フラッシュグレネード、空気清浄機、そしてアロマな香りを出す機能もついています」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
にとり「というか、どんな機能ついてたら嬉しいと思う?私に出来ることと言ったらこれくらいだし」
ナズーリン「私に聞いたら『宝塔を探す機能』と『宝塔を本物と通信機とで見分ける機能』が欲しいと答えるに決まってるだろう?」
にとり「……」
星「」

ビッグコア「通信機と本物の見分け方は弾幕が出せるかどうかと、底面にスイッチがあるかどうかです」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ナズーリン「というか、真面目に宝塔探す機能つけてくれよ。機能の拡張がしたいとかなら、これなんとかならないのか?」
にとり「いやー、それはちょっと……」
星「」

にとり「だってナズはペンデュラムで探せるじゃん」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ナズーリン「ダウジングで探すのだって決して簡単ではないんだぞ?もう少し簡略化した方法で探せたりはしないのかい?」
星「うわーん!もう私のために宝塔を探してくれなーい!ナズが私を見捨てたー!」
ナズーリン「……実際、ほとんどそういう時間に盗られているとはいえ、私の仕事を宝塔を探すだけにするのはやめてくれ……」

白蓮「あとは星ちゃんがあんまり宝塔を手放さなければいいんですけどね……」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
小傘「なんか最近みんな驚いてくれないなぁ……」
ぬえ「そりゃ近頃、巨大戦艦とかバイドとかベルサー艦とか、新鮮な恐怖に襲われ続けてる人里だからな。並大抵のことでは動じなくなってきてる、特にお前の場合は何かなくても驚いてくれないのに」
小傘「ぐぬぬ……」

ビッグコア「ベビーシッターや鍛冶屋として人に役に立つ方向に彼女は頑張った方がいいのかもしれません」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ぬえ「……で、実際どうなの?」
マミゾウ「なんじゃ藪から棒に」
ぬえ「さっき小傘と話してたこと。あんたが気づいてないこともないでしょう?」
マミゾウ「なーんのことかのー?」
ぬえ「ここ最近の侵略者達による侵略行為で人間達の畏れは侵略者に向いている。故に妖怪に対する恐怖心はだんだん薄くなっている」
マミゾウ「侵略者も人里の者共にとっては妖怪と同じであろう?」
ぬえ「いやいや、同じと見ていても肝心な所が違う。奴等は幻想郷のルールを知らないし、守る必要もない。だから奴等は人里で暴れられるんだし」

ビッグコア「バクテリアンやバイドの中には幻想郷に溶け込めた個体もいるようですが、まあならず者ってのはどんな種族にも存在するわけで……」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
マミゾウ「しかし、幻想郷に馴染んでる個体もいるし、馴染まない奴は痛い目を見とるじゃろ?」
ぬえ「まぁ、馴染もうとする奴がいるのはわかるさ。だが、それより侵略をしようとする奴等が問題。それにこれまで○○が何度か撃退しても、また来ないとも限らないみたいだし。侵略がまだ続く以上、人々の注目はいずれそっちに向くのよ」
マミゾウ「人里で暴れられない妖怪より、人里で思いっきり暴れる侵略者……」
ぬえ「これが続けば妖怪の中でも妖怪と侵略者で枠組みが別けられるのも時間の問題さ。だって、侵略者の方が実害が出やすくて怖いからね」

ビッグコア「そういう意味では外からの侵略者は人間と妖怪の共通の敵ということになりますね」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ぬえ「しかし、皮肉なもんだよね。事の始まり考えたら一番最初の永遠亭は自分達の存在を守ろうとし、異変を起こした。今はそれを利用した侵略者が、他の妖怪の存在を丸ごと危険に陥れようとしているんだから」
マミゾウ「まぁ、三度も撃退した訳だし、侵略者はしばらく来ないじゃろ?」
ぬえ「マミゾウ、それ来るフラグ。実際キナ臭い事件も起きてるし。いよいよ妖怪も行動を起こして、自分達の怖いってイメージを侵略者から取り戻さないといけないんじゃない?」
マミゾウ「……それはお主もでは?」
ぬえ「正体不明にしたら『侵略者に近いもの』に見られるようになるなら、私は大丈夫じゃない?まぁ工夫次第」

ビッグコア「あんまりバクテリアンっぽくなると侵略者と間違われるので注意」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
マミゾウ「しかし、それを考えるとあの銀翼の存在って意外と大きいんじゃの」
ぬえ「人里の被害を減らしてくれてるだけで、本来は感謝されて当然なんじゃない?アイツよく舐められてる気がするけど」
マミゾウ「まぁ結構複雑な状況だからかの。妖怪と一緒の人間なんて」
ぬえ「後は人間なのに人間連中にはやけに嫌われるようなイメージあるわ」
マミゾウ「世渡りとかが下手なのは間違いないのう。運も無いし、今後の人生苦労するタイプじゃ。会社じゃ出世コースから外れる人生だったろうなぁ」

ビッグコア「まあ明らかに会社務めが合うような人間じゃないですね。そういう意味では幻想郷で順応できてよかったのかも」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺)
ぬえ「で、何か打開策があるの?」
マミゾウ「あのな……。ワシだって簡単に人間達の心象操れる訳でもないわ。簡単に人間が侵略者から妖怪の方を怖いと思わせるように出来れば幻想郷とは縁がなかったろうよ」
ぬえ「じゃあ、どうするの?座して死を待つ訳でもないでしょう?」
マミゾウ「そりゃ事が落ち着いたら侵略者ではない妖怪達の力で異変起こすしかないのう。いかに侵略者より恐ろしいイメージを植え付け、巫女にボコボコにされる程度に済むよう考えないといけないがな」
ぬえ「へぇ、何かやる気なんだ」
マミゾウ「改めて妖怪の恐怖を刻み付けるしか、真の意味で侵略者から幻想郷を守る手段はないじゃろうよ」

ビッグコア「侵略者が怖いからと言って妖怪の存在が脅威ではなくなるかというとそうでもなく、人間にとってはまた生きにくい世の中になっていったのかもしれません」

(忙しい人のための銀翼と妖怪寺・閑話休題)
マミゾウのような大妖怪はともかく、他の妖怪の多くはこの状況で忘れ去られてしまう危険もあるかなと。人里で大きく暴れられるの侵略者だけだし。ビッグコアとかミラージュキャッスルとかファントムキャッスルとか(これにシーマの大艦隊が入ってくるとなると既に厳しいような……)。バイドは敵も味方も未遂で済んでるとはいえ。
となればSSの永琳みたいに追い詰められて何か異変を起こす……なんてことはありそうなイメージ。医者としての立場もある永琳達より危機的状況になると思うし

ビッグコア「バイド……もといコンバイラ艦隊はルートによっては人里での破壊活動を完遂させてしまうのですが、その直接の原因は霊夢(または紫?)が先に手を出してしまったから。あのバイドに戦意はなかったのです。派手に破壊させたのはバッドエンドであり正史ではないから。
そんな霊夢や紫は幻想郷のルールを乱すものには厳しいのでしょうが、二人とも今は行方不明な上に侵略者が幻想郷を荒らし放題。そう考えると妖怪の中には侵略者と同じく暴れ出す奴らも出てくるかもしれませんね。止める人がいないんですから。人里は妹紅や自警団がいるので大物でもない限りはなんとか食い止めるのでしょうが、こういう状況が長く続くと彼らももたないでしょう」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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