(場面変わって舞踏会会場……)
イチデレラ達が到着したまさにその頃、舞踏会が始まりました。王子○○、つまり貴方のお見合いが目的であることはどこから漏れたのか、この場の女性に大体伝わっており、それ目当てで近づく子も中にはチラホラと……。
マッドホイール「キャー王子様ー!」
貴方「ひぇー、回りすぎ回りすぎ!」
ゴンドラン「今回バイド分足りないわよ、何やってるの!?」
貴方「だから目が回るってば! あとさりげなくメタなセリフ言わないっ!」
王子様のハートを射止めるべく積極的すぎるアプローチをしてくるうら若き淑女達。そんな相手の激しすぎるダンスに貴方は少しウンザリしていました。
秘書(衣玖)「不埒なこと考えてる輩もいないわけではないですが、せっかくこういう機会を設けたのにそうやって消極的ですと開催した意味が……」
貴方「いや、運営とかにも気を配らないといけないし、あんまり没頭するのは……」
衣玖「何を言っているんです? 主役がそんなでは……おや王子、あの子とかどうでしょう? 大人しそうな娘ですよ」
今度こそと淡い気持ちを抱き、緑色の髪を持った赤いドレスの少女に話しかける貴方。「鍵山雛」と名乗る少女とは会話もある程度はずみ、一緒に踊るようにお願いすると快く引き受けてくれました。
確かに今までの相手とは違い、おしとやかであるようですが……踊り始めると何か様子が変です。
雛「ワルツのリズムで回りましょう。さあもっと速く、もっとダイナミックに!」
貴方「なーぜーこーうーなーるー!?」
回転という意味ではさっきの二人を凌駕するレベルで、貴方はついに目を回して膝をついてしまいました。
貴方「ダンスのレベル、高すぎるぜ……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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