舞踏会もちょっとした騒動を除いて無事に終わり、あくる日……。
王子○○と一緒に踊っていた女性が突然突き飛ばして立ち去ってしまったという噂はイチデレラの住む区域でも話題に上がっていることを義姉達からその話を聞いてイチデレラも知るところとなりました。
義姉B(シャイニングコア)「悔しいけれど顔立ちは整っていたわね。でもどうして王子を突き飛ばして勝手に帰ってしまったのかしら?」
義姉A(クリスタルコア)「私なら一度手をつないだら何が何でも離さないんだけど。不思議なこともあるものね、イチデレラ」
よりにもよってこのイチデレラこそが王子○○と踊った当事者であると知らずに、好き勝手なことを口にする義姉達に、イチデレラは俯きながら頷くことしかできません。
義母(テトラン)「大変よ! お触れ、見た? とにかく大変なんだから!」
義母が二人の義姉を看板の立った場所まで案内します。どさくさに紛れてイチデレラも向かいます。
たった今立てられた看板に主に女性がぞろぞろと集まっています。イチデレラには細かい文字が読めませんでしたが、大きく描かれたガラスの靴のイラストを目にして思わず声をあげてしまうのです。
イチデレラ(一輪)「あっ……!」
そのわずかな変化をテトランは見逃しませんでした。
義母(テトラン)「イチデレラ、誰が外出して良いといったかしら? そういえば昨日頼んでおいた仕事、ほとんどすっぽかしたでしょう? まさか……」
イチデレラが後ずさりするよりも早く、テトランの触手が一気にイチデレラを捕えます。いくらもがいても4本の触手からは逃れられません。義母はそのまま飛翔し、家の屋根裏部屋へと押し込みました。
義母(テトラン)「どこで用意したのか知らないけれどイチデレラのくせして仕事ほっぽり出して舞踏会に現を抜かすなど見上げた根性ね! えっ?」
触手で腹部を薙ぎ払い、イチデレラを突き飛ばすと、そのまま屋根裏部屋の扉を固く閉ざし、内側からは開かないように鍵をかけてしまいました。慌てて扉まで駆け寄りますが、しっかりと閉ざされた扉はいくらゆすってもびくともしません。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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