王子○○の秘書である衣玖が主体となって片っぽだけのガラスの靴を持って各地に飛び回りますが、なかなかサイズの合う女性は見つかりません。
衣玖「ううむ、この人も違う。もっと何か特徴はなかったのですか?」
貴方「そうだな……目が二つあって鼻の穴も二つ。口は一つあって……」
衣玖「そんなの特徴のうちに入りませんっ! 他にありませんでしたか?」
貴方「それじゃあ……。手に取るとまるで上質なシルクのようで、その瞳はサファイアのよう。なんか一緒にダンスをしているとまるで魔法をかけられたかのように夢中になって……」
衣玖「ただのノロケ話じゃないですか! よりにもよって、どうしてそんな方の名前を聞きそびれるのですか? もう……。他の特徴を頑張って思い出してください!」
紅魔館レベルの広大な豪邸を集中的に訪問してガラスの靴を試しますがきつすぎるか、ブカブカかのどちらかでピッタリ合う女性はまるでいなかったのです。
そしてそれらよりもやや小さい屋敷を巡っていくうちに、ついにイチデレラの屋敷までたどり着いたのです。
衣玖「今まで訪問した屋敷に比べて大分ランクが落ちますが……」
貴方「そんなこと言ったら失礼だよ? さあ、さっそく試してみよう」
王子○○が扉をノックすると待ってましたとばかりにクリスタルコアとシャイニングコアが顔を出しました。
貴方「ええとこの屋敷には年頃の娘が3人ほどいたはずですが……1人見当たりませんねぇ?」
二人の義姉の後ろでやはり待ちかねていた義母がわざとらしい程、丁寧に答えます。
義母(テトラン)「うちの子はこの2人ですよ。まあ年頃の娘ならもう1人いますが、あの子はただの家事手伝い。舞踏会なんかに出るはずもありませんわよ、オホホ……」
それを聞いてどこか残念そうな面持ちの貴方。
貴方「ではこのガラスの靴なんだけど、履いて見せてくれないか?」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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