意気揚々とお城に向かおうとするイチデレラ達でしたが魔女はそれを止めます。

イチデレラ(一輪)「まだ何か足りないものが?」

魔女(白蓮)「いえ、そういうわけではないのですが、どうしても伝えなければいけないことがあるので。まず貴方達にかけた魔法なんですが、私もこの手の魔法は専門外なもので、おそらくは夜の12時にとけてしまうと思います。そのことを決して忘れないようにね? いいですか、12時ですよ?」

鳩(ビックバイパー)「若返りは一時的なものってことか。トホホ……。まあいいさ、とりあえずその時間までに帰れば問題ないな?」

今度こそとエンジンを吹かして飛び出そうとするビックバイパーですが、また魔女が止めるものですからそのままずっこけてしまいました。

魔女(白蓮)「そういうことになりますが、実はもう一つだけ。しがない魔女の話を聞いて頂戴な。貴方達にかけた魔法は己の内面を自分の外見として映し出す魔法なんです。なので、貴方達がその誇りを失わない限り、たとえ魔法がとけてしまった後も内面は同じものであるってこと、忘れないでください」

鳩(ビックバイパー)「そうだね。俺も戦闘機だってこと、忘れないようにしなきゃ。……もう言うこと全部言った?」

魔女(白蓮)「ああ、最後に。大丈夫、今度こそ正真正銘の最後です。イチデレラ、舞踏会を楽しんでらっしゃい♪」

魔女は最後にイチデレラを撫でるとまたどこかへと消えてしまいました。

ねずみ(ナズ)「随分と時間を食っちゃったけど、間に合いそう?」

鳩(ビックバイパー)「まかせな! おじさんの若かったころはスピーダでブイブイ言わせていたんだぞ! それじゃあお城の舞踏会会場までご案内っ! しっかりつかまってろよ?」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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