厨房へ向かうR戦闘機。作るものはお菓子なのだが、具体的に何を作ろうかというところまでは考えておらず、移動しつつ相談することにした。
ウォーヘッド「で、アルファは何を作りたいの?」
ペラペラとページをめくりつつ指さすはこじゃれたお菓子。
バイドシステムα「そーだなぁ~。このクレープ・マリエットってヤツにしようかな」
ウォーヘッド「くれーぷまりえ……? えっとどれだよ」
ウォーヘッドにとっても聞きなれない名前だったのか慌てる。そしてバイドシステムαの指さした先には……。
ウォーヘッド「あのさぁ……。お菓子作り初心者がそんな難しいの作ろうとしたら、どうなるか分かる?」
コイツ一人で任せていたら厨房が大惨事になるとは思っていたがついてきて正解だったなとつくづく思うウォーヘッドであった。しかも当の本人があまり自覚ないのだからなおさらである。
バイドシステムα「そんなもんか? うーん……じゃあこの……」
もう少し簡単そうなものということでバイドシステムαはページを進めてクッキーを指さそうとする。だがその矢先、進行方向から爆発音が響き、女性の甲高い悲鳴が三人の耳をつんざいたのだ。
いち早く反応したのがウォーヘッド。投げ渡すようにレシピ本をミッドナイトアイにパスすると、自らの主の名を叫ぶ。
ウォーヘッド「今のはお嬢様の声っ! お嬢様っ! エキドナお嬢様ー!!」
亜空間に潜り込むことも忘れてすっ飛んで行くR戦闘機。遅れて追いかけるミッドナイトアイとバイドシステムα。
バイドシステムα「あれ……?」
ミッドナイトアイ「どうしました、アルファさん?」
バイドシステムα「いや、今何かとすれ違わなかった? なんか緑色の物体とか」
一瞬緑色のR戦闘機とすれ違った気がしたが、振り向いてもその姿は確認できない。気のせいだったのだなと言い聞かせ、先に突っ走ったウォーヘッドを追跡することにした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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