ただならぬ気配に驚きおののき、フューチャーワールドは迫るバイド機体から逃げ惑う。ひまわり畑まで逃げて茂みに紛れてやり過ごそうとするも、その目立つ紫色は上手にカモフラージュできず、結局ひまわり畑で追い回される羽目に。
フューチャーワールド「ぎゃーーっ!!」
バイドシステムα「待てーーーっ!! 捕獲弾おいてけー!!」
いきなり血走った目をした2機のR戦闘機に追い回されるのだ。しかも大事な武器を置いていけとまで言うのだから、そりゃ逃げる。
ウォーヘッド「おとなしく捕獲弾を渡してくれたら危害は加えない!(フォースシュートしつつ)」
フューチャーワールド「無理無理無理っ! 絶対やましいこと考えてるでしょ! というか危害すでに加えてるじゃないかー!」
狩場というか修羅場。不当な理由で追い回されているフューチャーワールドに対してポツリとつぶやくは一人蚊帳の外のプラトニックラブ。何とかしてあげたいところだが、あいにく彼女はそういう策を持っていなかった。
プラトニックラブ「……ご愁傷様」
とはいえ機動力と小回りに優れるフューチャーワールドを捕まえるのは困難を極める。じれったくなったのか、2機のR戦闘機は一斉に波動砲をチャージし始めた
バイドシステムα「ちょこかまと! ええい!! デビルウェーブ砲!」
ウォーヘッド「拡散波動砲っ!!」
白と黒の光がフューチャーワールドを襲う。薙ぎ払われる向日葵。すべての光が消え去ったが、そこにフューチャーワールドの姿はなかった。かろうじて波動砲を避けて胸をバクバク言わせているフューチャーワールドの姿を確認した。
ウォーヘッド「チッ! 外したか。もう一度波動砲を……」
そんな2機のR戦闘機の行く手を阻むように巨大な植物系バイドが姿を現す。地面からボコボコと生えたそれは頭部と腹部に青いコアを持ったものであった。
フォレス「あらー? 面白い花火を上げる輩がいると思ったら……懐かしい顔ね」
バイドシステムα「あんたは『フォレス』……しまった!」
プラトニックラブ「フォレスってあのフォレス? ひぇー!」
この向日葵畑、通称「太陽の畑」は最強最悪のバイドの一角、フォレスのテリトリーであったことを思い出してしまったのだ。
ウォーヘッド「どうやら、厄介な奴を起こしちゃったようだな」
ずっとずっと格上のバイドにすっかりビビったフューチャーワールドはこの場から全速力で逃亡してしまった。
フォレス「お久しぶり、アルファ。ところで、あれが何か説明してくれない?」
波動砲2発ですっかり焼き払われた向日葵畑。間違いなくウォーヘッドとバイドシステムαがやらかしたものだ。
恐らく正直に話したところで無事では済まないだろう。そう判断したバイドシステムαは秘密裏にアイコンタクトを取る。
バイドシステムα「(ウォーヘッド、やるしかなさそうだ。ラブたん、危ないから後ろに下がってて)」
ウォーヘッド「(やっぱりそうなるのか。まあ、久方ぶりの大物だな。ぬかるなよ、アルファ?)」
プラトニックラブ「(みんな無茶しないでね……)」
謝罪の言葉を投げかけるどころか臨戦態勢を取るR戦闘機たち。それならばとフォレスも戦闘態勢を取る。
フォレス「どうしたの? 答えられないの? なら……答えられるようにしてあげるわ!!」
フォレスの頭部からオレンジ色のレーザーがゆっくりと発射される。しつこくこちらを追いかける厄介なシロモノだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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