二人の呼びかけに我に返ったバイドシステムα。さてやるかと鼻息を荒げる。と、その前にプラトニックラブを部屋の外に押しやろうとした。

ミッドナイトアイ「というわけで、プレゼントされる人は出てって下さい」
プラトニックラブ「はい! ……あ、出て行く前にコレを!」

手にするバスケットには青い鉱石の「ソルモナジウム」の他にキラキラと薄緑色に輝く「エーテリウム」まであった。

エーテリウムとは亜空間でしか採掘できない結構レアな鉱石である。これをフォースを生成するときにちょっと含めると仕上がりがだいぶ違ってくるのだ。

バイドシステムα「これはソルモナジウムにレアもののエーテリウムまで! これはどうしたんだ?」

驚くバイド戦闘機の背後からウォーヘッドが解説を行う。

ウォーヘッド「気絶したお前を連れ帰る途中で、グリッドロック夫婦に会ったんだ」

ちなみにグリッドロック達はバイドでありながらその体のほとんどがエーテリウムで構成されている。

バイドシステムα「グリッドロック夫婦? あのバカップルの?」

グリッドロックとは亜空間に住処を持つキラキラと輝くバイドの夫婦である(赤いほうが夫、青いほうが妻)。そのおしどり夫婦っぷりはバイドなら知らない人はいない程に有名だ。

ウォーヘッド「そう、そのバカップル……ってか、お前が言うなよ。お前のところも大概だぞ。っと話がずれたな。フォースの素材を探してるって事情を話したら、恵んでくれたんだ。『貴方たちも頑張ってね♪』とか言われてさ。ありゃ色々とお見通しだぜ」

バスケットの中の鉱石を手に取ってみる。透き通っており内部のコアのようなものが特徴的だ。

ミッドナイトアイ「なんか『グリッドロックの瞳inビックリセット!』とか書いてありますけど、大丈夫なの?」

そう言われてみるとバスケットの中の素材の中には瞳のようなものが入っている。まさかもぎ取った?

ウォーヘッド「いやいやいや! スペアだったんだけど古くなっちゃったからリサイクルに出そうとしたらしい。そんな矢先俺らと会ったので恵んだってことだ」

そうは言うけれど一瞬瞳が瞬きをした気がした。

ミッドナイトアイ「びっくり?」
バイドシステムα「危険そうな……オイ、今動かなかったか?」

プラトニックラブ「なんでも……ソルモナジウムは1個だけハズレだって」
ミッドナイトアイ「ハズレって何っ? ってかこわっ!?」

ウォーヘッド「何かトラップでも仕掛けたんじゃないか? 即席っぽかったし大したものは仕込んでないだろう。さて、ハズレは出てからのお楽しみってことでいいんじゃね?」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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