(その頃霧の湖から人里へすっ飛ぶバイドシステムαは……)

少しでも早く博麗神社に向かおうとすっ飛ばすバイド系機体。湖を抜け、人里を抜けそして幻想郷の端っこ、博麗神社を目指して……。

ところが人里で悲劇は訪れる。バイドシステムαの向かう先で、たくさんのR戦闘機と巨大なバイドがにらみ合いをしていたのだ。

フォースをプラトニックラブにプレゼントすることで頭がいっぱいだったバイドシステムαがそれに気が付く頃には、すでに回避不能なまでに接近していた。

バイドシステムα「そーこーをーどーけーーっ!」

遠方から響く悲鳴にノーメマイヤーはたじろぐ。もちろんノーメマイヤーだけではない、捕えられていた人質たちも目を見開いて音のする方向を向く。

ノーメマイヤー「うにゅ? ってのわぁぁぁぁ!」

そのままバイド系機体は避けきれずにノーメマイヤーの中心にぶつかり、そして貫通した。ショックで触手でとらえていた人質たちを取り落してしまう。これはピースメーカーたちが首尾よく救出し事なきを得た。

バイドシステムαはぶつかる間際に必死にレーザーを撃ちまくったのだ。まるで「GALLOP」のエンディングである。

思いっきり貫通した後に振り向いて文句を垂れるバイド系戦闘機。

バイドシステムα「いててて、どけって言ったろこのデカブツめ」
ノーメマイヤー「いたたたた、どけと言われてどく……」

ノーメマイヤーはこの後「ヤツがあるか」と続けようとしたのだろうが、胴体にぽっかり穴が開くという致命傷を受けているのだからそうはいかない。光の粒子を撒き散らしながら爆発四散した。

ピースメーカーA「おお、凶悪犯を懲らしめたぞ!」

ノーチェイサー「まさかバイドに救われるとはな。君に感謝状を贈りたい」

いつの間にか人里の平和を脅かす凶悪犯にとどめを刺した英雄みたいなことになっており、周囲のR戦闘機達や子供たちに急に感謝の言葉を投げかけられるバイドシステムα。

バイドシステムα「なんなんだー!?」

だが、本人にとってはそんなことは些細なことであった。それよりも一生懸命に作ったフォースが今の衝突で壊れていないか、そっちの方で頭がいっぱいだったのだ。挨拶もそこそこにバイドシステムαは人里を離れると、おそるおそるフォースを確認する。

バイドシステムα「あっ……」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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